こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は発達障害グレーゾーン。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。
夫と向き合う中で、どうしようもない「怒り」の感情に苛まれることがあります。
しかし、私が過去の経験から痛いほど学んだのは、こんなことです。
私が怒りに振り回されている状態では、夫の自尊心を低下させるだけでなく、私自身がカサンドラ状態に陥ってしまう!
発達障害のある夫への怒りとどう向き合うか。
自分では変えられない出来事に対する「ムダな怒り」は、早々に手放すに限ります。
今日は、アンガーマネジメントの手法のひとつである【怒りを2つの軸で整理するワーク】を紹介します。
発達障害のあるパートナーと向き合う方、必見です!
※過去記事を大幅にリライトしました!
1. 怒りを2つの軸で整理する
「ムダな怒り」に目を向けない
発達障害のあるパートナーと接する上で、避けて通れないのが怒り。
怒りの感情は自然なもので、それ自体はどうしようもありません。
ただ、「ムダな怒り」に目を向けないことは可能です。
ここでいうムダな怒りとは、悪天候や電車の遅延など、「自分では変えられない出来事に対する怒り」のことです。
ADHDの夫に関する怒りの中では、夫の特性と深く結びついて「コントロール不能」なものがこれに当たります。
ムダな怒りに心奪われている時間は、人生における最大のムダ!
逆にいえば、これらを手放すだけで心がかなり軽くなり、カサンドラを防ぐことができます。
怒りを整理する2つの軸
ムダな怒りを見分けるために、アンガーマネジメントでは、怒りを以下の2つの軸で整理します。
A「重要/重要ではない」
B「変えられる/変えられない」
すると、全ての怒りは以下の4つに分類されます。
①「重要×変えられない」
変えられない現実を受け入れ、現実的な選択肢を模索する。
②「重要ではない×変えられない」
ムダな怒り。すぐに手放す。
③「重要×変えられる」
変えるよう全力で取り組む。
④「重要ではない×変えられる」
余力があるときに取り組む。
これを表にすると、以下のようになります。
<参考>安藤俊介『怒りが消える心のトレーニング=図解アンガーマネジメント超入門=』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018(P127-P130)。
「イライラ日記」との併用で効果UP!
【怒りを2つの軸で整理するワーク】は、「イライラ日記」との併用で効果UPが期待されます。
「イライラ日記」とは、怒りを感じた瞬間にそれを分析&メモに残すというものです。
イライラ日記によって、日々の怒りを客観視する習慣がつくと、【怒りを2つの軸で整理するワーク】もスムーズに行うことができます。
【イライラ日記】をつけてみよう!〜HSPの私とアンガーマネジメント
2. 夫への怒りを実際に整理してみた
私も実際に【怒りを2つの軸で整理するワーク】を行ってみました。
夫に対する怒りを2つの軸で分類してみたら、意外な気づきがありました。
ADHD夫を支える妻、夫に対する怒りと向き合う!
まず、夫に対する日々の怒りを付箋を使ってどんどん挙げてみました。
夫よ、公開処刑のようでスマン!
イライラ日記の効果もあって、この作業はかなりスムーズでした。
最近では、自分が夫の何に対してイラつくのかを熟知している感じがします。
伊達にADHD夫を支える妻をやっていないからな!!(ドヤる)
次に、先ほどの2つの軸を使い、怒りを4つに分類してみました。
成果と気づき
成果
今回の成果は、43個もあった怒りのうち、重要な怒りが6つに厳選されたことです!
拍手!!(パチパチパチ)
ちなみにその「選ばれし最強の怒り」たちは以下です↓
- 妻のカードから衝動買い
- 支払いの期限が過ぎる
- 銀行へ行く日程をよくドタキャンする
- お金のトラブルを放置する
- 妻のクレジットカードの信用情報を傷つける
- 妻が立て替えたお金を返してくれない
なんと6つ全てが金銭絡みの怒り(^0^;)
お金は大事だもんな・・・
これに関しては、夫にしっかり伝えて対処していきたいです。
気づき
気づきとしては、発達障害が絡む怒りは分類がとても難しいということです(°°;)
特に、「変えられる」「変えられない」の分類はとてもしづらいと感じました。
通常の人は意識したり、対策を立てたりして変えられるものも、ADHDの夫の場合は一筋縄ではいかないのが現実だからです。
ワークを終えた後で、夫に対する怒りは、本当はもっと「変えられない」ものが多いのかもしれない、むしろ「変えられない」と捉えて手放すべきなのかもしれない、そんなことを感じました。
3. まとめ
今日は、発達障害のある夫への「ムダな怒り」を手放す方法として、アンガーマネジメントの【怒りを2つの軸で整理するワーク】を紹介しました。
今回のワーク、日々の怒りを客観視するとても有意義な時間となりました。
ムダな怒りを手放すことは、自分自身を守ることに繋がります。
発達障害のある人のパートナー・御家族・支援者の方は、カサンドラ対策に是非取り入れてみてください☆
(^^)/