こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は発達障害グレーゾーン。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。
例えば夫は、お金の管理や手続きがあまり得意ではありません。
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使いすぎてしまう
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忘れてしまう
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なくしてしまう
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先延ばしてしまうatc...
こうした特性から様々な金銭トラブルに見舞われ、その都度対応に追われてきました。
(今もなお問題の渦中にいます。)
そんな中で、私が思い続けてきたことがあります。
私は、夫の悪口やカサンドラのしんどさを、トゲのある言葉で吐露するだけの人にはなりたくありませんでした。
トゲトゲの負のオーラをまとった自分は、どう頑張っても好きにはなれないからです。
そうではなくて、もっとこう、夫が困ったときに手を差し伸べられる余裕がほしい
そうして私は、いつしかこんなことを思うようになりました。
「ADHD夫に悩む妻(カサンドラにおぼれる自分)」から、「ADHD夫を支える妻(自分も夫も大事にできる自分)」へ。
※ADHD夫に悩む妻が、ADHD夫を支える妻になったとき↓
今日は、【ADHD夫を支える妻】として、夫との向き合い方を長年模索し続けた私が考える、「パートナーの発達障害と向き合う4つの基本姿勢」を紹介します。
カサンドラさん必見です!
※過去記事を読みやすくリライトしました!
1.特性を理解する
相手の特性を理解することは、発達障害のパートナーと過ごす上で避けては通れません。
それは相手を「障害者」の枠に当てはめるためではありません。
あくまで相手を理解するために、そして相手との心地のよい人間関係を築くために必要なのです。
特性を理解する際のポイントは以下です。
発達障害という言葉は、ここ数年で多くの人の関心を集めるようになってきました。
書店やインターネット上には、発達障害に関する情報があふれており、知りたいと思ったその日から知識を深めることができます。
※発達障害を知るオススメの本はこちら↓
私のブログでも、発達障害に関する知識やライフハックなどを紹介しています。
時間のあるときにのぞいてみてください→ グレーゾーンなわたしたち
2.「普通」を捨てる
夫との生活の中で強く感じていることは、「普通」などどこにも存在しないということです。
もっと言えば、100人いれば100通りの「普通」が存在する、そんなことを感じています。
「普通」にとらわれることで、「普通になれない相手」への不安や苦しみ、悲しみ、そして憎しみが生まれます。
そのことがカサンドラを助長させ、自分や相手の自尊心を深く傷つけるのです。
「普通」を捨てる。
そうすることでようやく、等身大の夫や、夫と向き合う自分自身について、また夫婦関係について冷静にとらえられるようになりました。
私たち夫婦の会話では、「『普通』○○だろ」という言い方は極力しないというルールになっています。
というのも、夫の特性を知る過程で、夫と向き合う私自身の「発達凸凹」についても強く自覚するようになったからです。
私も全然「普通」なんかじゃなかった!自分のこだわりや思い込みがここまで多かったとは・・・
※「凸凹なのは夫だけではなかった!」という気づき↓
「白」か「黒」か、「普通」か「発達障害」か・・・そういった視点を一度捨ててみる。
すると、発達障害のあるパートナーと地続きで、対等な場所にいる自分自身が見えてきます。
3.自分軸を持つ
パートナーの発達障害と真剣に向き合えば向き合うほど、自分という存在が揺らいで苦しくなる。
私にはそんな経験があります。
夫の金銭トラブルがいくつも重なり、とても苦しかったとき、よくこんなことを思っていました。
つらい、でも夫の方がつらいのかも。
夫の前で弱音を吐いてはいけない。
私がしっかりしなければ・・・
私さえ我慢すれば・・・
夫の特性を知って、彼の苦しみを知ったその先で、「夫のために」と自己犠牲を払いすぎてしまったのです。
行き場を失った感情・・・「苦しい」の一言を何度も飲み込んだあの頃は、私が私でないような感覚で、体が重かったのを覚えています。
そんな過去を踏まえ、心がけるようになったことは、「自分軸を持つ」ということです。
夫は夫、私は私。
一緒にいてもそれぞれ別の人生を歩んでいて、相手の苦しみまで全部背負う必要はないのだと。
例えば、「課題の分離」で自分の課題だけに集中することを覚えました。
※アドラー心理学「課題の分離」↓
自分軸を意識するようになり、自分の感情に以前にも増して敏感になりました。
そして、夫に対する負の感情にも、少しずつ素直に向き合えるようになりました。
※「苦しいっていってもいいんだ」という気づき↓
※「あのとき私は、泣くほど怒りたかったんだ」という気づき↓
基本的にはあなたの味方。でも、嫌なことは嫌とハッキリ言うよ
最近はそんなスタンスで、夫の問題に対して「ほどほど」に向き合えていると思います。
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相手に多くを求めすぎないこと
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確固たる自分の世界をつくること
自分軸で生きることで、パートナーのあれこれにあまり振り回されなくなります。
4.まっさらな目を持つ
発達障害のあるパートナーと向き合う上で、意外と難しいのが「まっさらな目を持つ」ことです。
かくいう私も、「夫のADHDを知れば知るほど夫のことがわからなくなる」、そんなジレンマに悩んだ時期があります。
※原因は「発達障害バイアス」だった↓
また以前、初対面の人に夫を「障害者だ」と言われ、悲しい思いをしたことがあります。
「夫に会ったこともないあなたに、夫の何がわかるんだ?」と。
発達障害だからこう、ADHDだからこう、というものはありません。
それは、日本人だからこう、O型だからこう、というのと同じで、行き過ぎると偏見に繋がります。
特性を理解することと、等身大の相手を理解することは、全くの別物なんだ
特性を十分に理解した上で、ときにはそれを白紙に戻し、まっさな目で相手と向き合う。
そんな潔さを持ちたいものです。
発達障害について学びつつも、「発達障害の○○さん」という目線には、これからも全力で抗うつもりです。
※「発達障害の○○さん」という視点に全力で抗う!↓
5.まとめ
今日は、【ADHD夫を支える妻】はっさくが考える、「パートナーの発達障害と向き合う4つの基本姿勢」を紹介しました。
これまでの結婚生活の中で考えたことをまとめてみました。
まだまだ試行錯誤の日々です。
今後とも応援よろしくお願いいたします(^^)/