こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
ちょっとASDでHSPの私、今日は「相手にへりくだること(謙遜)」について考えます。
特に私のようなHSPさん(繊細さん)は、「へりくだり」「謙遜」の仕方を誤ると大変なことになってしまいます・・・(°°;)
へりくだること
「へりくだる」「謙遜する」
それは、相手を敬い自分は控えめな態度をとること。単刀直入に言えば、相手のために自分を下げることです。
へりくだることは、コミュニケーションの手段のひとつであり、うまく使えば大きな武器になります。へりくだることで、相手に「自分は節度ある人間である」と示すことができ、ときに相手の懐深くまで飛び込むこともできます。
自分が相手にへりくだっているとき、自分の心に強かさが残っていれば大丈夫。でも、心がズキズキ傷んで泣いていたら要注意です!
そんなときは、相手に過剰にへりくだっていて、知らず知らずのうちに大きな心の犠牲をはらっているかもしれません。
過剰にへりくだってしまう場面
私はへりくだることが苦手です。できないわけではなくて、へりくだりすぎてしまうのです。私が相手に過剰にへりくだってしまうのは、例えばこんなときです。
どんな相手に?
- 大切な相手
- 嫌われたくない相手
- 恐れている相手
- 語気が強い相手
- 上下の関係(上司と部下etc.)
自分の状態は?
- 自分に自信が持てない
- 相手への根拠のない劣等感
- 相手の圧に押されている
私の場合、自信のなさや相手との関係のアンバランスさがあると、たとえ表面上は上下関係がないフラットな関係であっても(友人関係など)、「過剰なへりくだり」を起こしやすいです。
言葉で直接表現していなくても、心の中で相手に対して過剰なまでに低姿勢の自分に気づくことも・・・。
そんなときの会話は完全に相手のペースとなり、相手が楽しそうにしていても、こちらにとっては苦痛で仕方ありません。
「過剰なへりくだり」がもたらす影響
人は誰しも、自分が自分らしくあるための境界線(バウンダリー)を持っています。
「過剰なへりくだり(つまり誰かのために自分を下げすぎてしまうという行為)」によって、自分を自分たらしめている境界線が曖昧になってしまいます。
すると、相手が一気に自分の境界線の内側に侵入してきます。
自分の境界の曖昧さが、相手からのバウンダリー・オーバーを許容してしまうのです。
「過剰なへりくだり」がもたらす影響は以下です。
相手への影響
相手は自分のことを、
- この人は自分にとって心地よい
- 都合のいい存在だ
- 全て思い通りになる(悪くいえば「何をしてもいい」)
と感じて距離を詰めてくる。
→相手が土足で自分の中に入ってくるような感覚(バウンダリー・オーバーの状態)
自分のへの影響
相手の侵入を阻止できない。
- 心が分裂する
- 自分が自分でなくなる感覚
- 怒り・深い悲しみ・諦め・投げやりな気持ち
→相手に知らず知らずのうちに服従し、支配されている状態に。
これを続けることで、相手と自分の対等な関係が崩れてしまいます。
相手には自覚のないまま、自分だけが相手に服従・支配されている状態が続きます。
このようにして、相手にとっては最高に心地よく、自分にとっては最悪に居心地の悪い関係ができあがってしまうのです。
対策は?
相手に過剰にへりくだりそうになったとき、私は以下のことを意識するようにしています。
いつものパターンに敏感になる
私の場合「過剰なへりくだり」が癖になっていると気づいた瞬間から、パターンがある程度見えるようになりました。
いつものパターンに陥りそうになったら、
ハッ!!これはいつもの!相手のペースにのせられてたまるか!
そうやって自分を取り戻せるようになってきました。
まずは自分のパターンを知ることが大切です。
必要以上の言葉を発しない
「過剰なへりくだり」のパターンに陥りそうになったとき、喉まで出かかった相手にとって都合のよい言葉を全力で飲み込むようにします。
必要以上の言葉を発しない。自分からわざわざ自分を下げる言葉を発する必要はないのです。
会話のテンポを意図的にずらす
必要以上に言葉を発しない、相手に同意しすぎない、質問に即答しすぎない、相づちをずらす(ウンウン頷きすぎない)・・・
これらを駆使して会話のテンポをずらすことで、相手に「自分はあなたの思い通りにはいかないよ」というメッセージを送ることができます。
自分の言葉とペースで話す
「相手に言わされている言葉」ではなく、「自分の言葉で」「自分のペースで」を守ることで、冷静さを取り戻し自分を下げすぎずに済みます。
私の場合、相手の圧が強すぎて、相手の会話のペースに飲み込まれそうなときほど、自分の気持ちとは裏腹に、「過剰なへりくだり」をしてしまいます。
相手にとって心地のいい言葉を口にして、その場を丸く収めたくなってしまうときほど、上記の方法で会話のテンポをずらし、自分のペースを取り戻すようにします。
態度で示す
他にも、表情、口調、姿勢などに気をつけることで「確固たる自分」を態度で示すことができるようです。
自信のなさが口調や表情などに直結してしまう私は、もう少し訓練が必要です・・・。
繊細さん、必要以上にへりくだりすぎないで!
敏感で繊細な人ほど相手に過剰にへりくだり、知らず知らずのうちに心を痛めてしまうことがあります。
上下関係のない相手との間で、一方的にへりくだりすぎる必要は全くありません。
上司と部下など、たとえ立場上の上下関係があったとしても、感情は誰もが対等であるべきです。
「自分さえよければ」などと、相手に心地のよい言葉ばかりを並べていると、いびつな人間関係ができあがってしまいます。
必要以上に相手にへりくだらないこと。
自分の境界線を自分でしっかり守ること。
私も日々意識して生活したいです。
(^^)/
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