グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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ADHD夫を「死にたくさせる」妻の態度

こんばんは、はっさくです。
私の夫は不注意優勢型のADHDです。 
 
先週末に再び夫のATMでの支払いミスが発覚しました。 問題解決までの道のりは長く・・・あれからずっとモヤモヤした気持ちで過ごしています。
 
トラブル解決に向けた夫婦のやりとりの中で、夫にこんなことを言われてしまいました。
 
「それを言われると本気で死にたくなる」
 

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頭ではわかっているはずなのに・・・私は何度も夫を傷つけてしまう・・・こんなんじゃダメだ!!
 
今日のテーマは、 ADHD夫を支える妻の自戒の意味も込めて・・・
【ADHD夫を「死にたくさせる」妻の態度】でいきます(>_<)

夫が「死にたくなる」とき

夫はたまに「死にたくなる」「死んだ方がましだ」と言います。
口癖とまではいきませんが、ADHDの特性が引き起こす度重なる失敗によって夫の自尊心はかなり低い状態です。
 
夫は躁鬱の傾向があるため、「死にたくなる」と言われたら、本気で死んでしまうのではないかと焦ります。
 
夫は前職を発達障害をきっかけに退職していますが、退職交渉の直後に、電話越しに「死にたい」と呟きました。その日は帰宅がとても遅く、夫の身に何かあったのではと本気で心配しました。
 
「死にたくなる」と口にするときの夫は、とても弱々しく、目を離したら消えてしまいそうで怖いです。
 
自尊心が深く傷つき、立ち直れそうにないギリギリの状態に追い込まれたときに、夫は「死にたい」と口にするのです。
 

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夫の自尊心を奪う妻のある言動

そんな状態まで追い込んではいけないのに・・・私の何気ない言動で、夫を再びそんな気持ちにさせてしまいました。
 
夫に「死にたくなる」と言わせてしまったのはこんな場面でした。
 
夫は先日、ATMで送金ミスをしてしまいました。私に送金されるはずのお金がどこかへ消えてしまったのです・・・。
 

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ここしばらくiPhoneのバグのせいで、夫のネットでの支払いがなぜか私のクレジットカードに紐付いてしまっています。私の口座にお金があれば問題ないですが、夫の支払いの一部を私が立て替えたせいで、私の口座はほぼ空っぽです。
 
よって、カードの引き落とし期日までに私の口座に夫が返金してくれないと、クレジットカードの返済が遅れ、私の信用情報に傷がついてしまいます(夫は既にクレジットカードを作れないので、私の信用情報が傷ついたら我が家はおしまいです・・・)。
 
そんな状況で、夫はATMでの送金ミスをしました。夫が私に支払うはずのお金はどこかへ消え、クレジットカードの返済もできませんでした。
 
こんな状況の中、私が放った言葉はこうでした。
 
「ちゃんと振り込み先は確認したの?」
「領収書を取っていればこんなことにならなかったのに・・・」
「ちょっと焦りすぎなんじゃない?」
「ATMを操作する手をもう少しゆっくり動かしてみたらどうかな?」etc.
 
「これやったら?」「こうしてみたら?」という何気ない提案の裏には、「それをやればミスは防げたはずなのに(やらなかったあなたが悪い)」というメッセージが知らず知らずのうちに含まれてる……夫に言われてハッとしました。
 
この親切心からくる「悪気のない上から目線」が、夫を「死にたくなる」まで追い込んでしまったみたいです。
 
 

それができればとっくにしている

実は、以前こんな記事を書きました。

gray-zone-family.hatenablog.com

夫は「鍵をなくさないための方法」がわからないわけではありません。「頭ではわかっている鍵をなくさない方法を、いかに実行するか」に困り感を抱えています。
 
今回の件に当てはめると、夫はATMでのミスをしない方法がわからないのではなく、「頭ではわかっているATMでのミスをしない方法を、いかに実行するか」に困り感を抱えているのです。
 
夫は私の提案に対してよくこう言います。
 
「それができればとっくにしているよ!」 
 
この言葉が全てを表していると思います。
 
私は夫のようなミスをしたことがありません。そんな私が、いくら「こうしたら?」と提案したところで、それはあくまで「できる人目線」での解決方法(←夫いわく)で、夫からしたら「それができれば苦労はしない!」と言うことになります。
 
私はまだ、ADHDに苦しむ夫のことが本当の意味でわかっていないみたいです・・・。
 
 

夫の力になりたいのに・・・

「夫の力になりたい」
 
そう強く思っているのに・・・ときどき全部投げ出したくなります。私自身もどうしたら夫の力になれるのか、さっぱりわからなくなるのです。
 
ADHDさんにはこれ!というライフハックみたいなのがあると飛びつきたくなるけど、そんな単純なことではないのです。
 
同じADHDでも困り感は人それぞれです。ライフハックは参考程度に、その人オリジナルの対処法を地道に見つけていくしかありません。
 
夫と同じ目線に立って、問題への対処法を地道に考えていくしかないですね。
 
具体的には、「ミスをしない方法」を並べたてて上から目線で説くのでなく、「どうしたらその方法を無理なく実行に移せるのかという視点に立った根気強いサポートが必要なのかもしれません。
 
今日は少し弱音を吐かせてもらったので・・・明日からまた、夫の力になれるよう頑張ってみます。
 
。゜(゜´Д`゜)゜。