グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

グレーゾーンなわたしたち

増幅する恐怖と向き合う~HSP母とHSC息子

こんばんは、はっさくです!
新しい1週間が始まりましたね。
 
森のようちえんに通う息子は、先日夏休みが終わったばかり。
今朝の息子、久しぶりの登園が嫌なことに加え、あるモノが怖くて怖くて・・・その恐怖にとらわれて、朝の準備にとてつもなく時間がかかってしまいました(;´Д`)
 
息子は「人一倍敏感な子(敏感っ子//HSC/Highly Sensitive Child)」です。
 
 感受性がとても強い息子と私は、とてもよく似ています。私にもHSPの気質があり、特に「恐怖」に関する感覚は息子に共感できる部分が大きいです。
 
今日のテーマは【増幅する恐怖と向き合う】
 人一倍敏感で怖がりな親子が、「恐怖」と向き合う方法を模索します。
 

 地震に恐れおののく息子

敏感っ子の息子には怖いものがたくさんあります。
 
最近息子が覚えた怖いもの、それは「地震」です。
 
その言葉をどこで覚えたのかわかりませんが、先日息子に「じしんって、なに?」と聞かれました。私が深く考えず地震について教えたのが悪かったのか・・・以来、息子は地震を異様に恐がるようになりました。
 
息子は地震というものを体験したことはありません。それなのに、ふとした瞬間に「じしん、こない?」と始まり、いくらなだめても「じしん、きらい!こわい!」としばらく恐怖が続きます。
 
今朝もいつくるかわからない地震に怯えて泣きまくって、家事が全然進みませんでした・・・。きっと、母の話から「地震」というものの恐怖を自分なりに想像して、その強烈なイメージにとらわれてしまっているのでしょう。
 

増幅する恐怖

そんな息子の「地震怖いモード」を見てつくづく思うのです。一度浮かんだ恐怖が脳内で増幅して収集がつかなくなるあの感じ、私とすごく似ているなぁと。
 

f:id:gray-zone-family:20200831160234j:plain

 
大人だから表面には出さないけれど、私も息子と同じように昔からめちゃくちゃ怖がりだったし、実は今もそうです。それに私も、昔から地震は大嫌いでした。
 
私は子どもの頃から、地震の小さな揺れに誰よりも早く気づいてしまう人でした。
敏感すぎて、たとえ震度1の地震であっても、心は震度5くらいの揺れを検知してしまうという感じでしょうか。たまに、地震なんかきていないのに、地震がきたような気がして机の下に逃げるという「空振り」もします・・・(風が吹いただけ?(;´Д`))。
 
数年前、私の住む地域で震度6に近い大きな地震がありました。あれ以来ほぼ毎日、それも一番リラックスしている無防備な瞬間に限って、「今地震がきたらどうしよう」という底なしの恐怖が私を襲ってくるようになりました。
 
一度脳裏に焼き付いた恐怖はなかなか消えず、怖がれば怖がるほどそれは増幅してしまう・・・息子も多分、そんな感じなんだろうなぁと思っています。
 

HSP(HSC)だからこそ、適切に恐がる

HSPやHSCの人は、その感覚の鋭さから強い恐怖心に苛まれることがあります。でもそれは決して悪いことではありません。
 
【強い恐怖心=危機管理能力に長けている】
 
持ち前の感覚の鋭さを生かして「適切に怖がる」ことができれば、HSPの気質は生きていく上での強みとなります。
 
例えば、私の脳裏に焼き付いて離れない「地震の恐怖」については、漠然と怖がっていても仕方ないので、防災セットの充実という方向にシフトすることにしました。
 
現在我が家では、家族3人の7日間分の水や食料、生活用品をストックしています。夫にはやり過ぎと言われますが、それでHSP特有の不安や恐怖が和らぐのなら、それは私にとって必要なことなのです。

f:id:gray-zone-family:20200831151357j:plain

我が家の災害用生活用水タンク
それでもまだ、地震の恐怖に突然苛まれることがありますが、そのときはすかさず「今ここで地震が起きたらどのように行動すべきか」というシュミレーションを行うようにしています。この「脳内防災訓練」によって、恐怖はだいぶ和らぎます。
 
息子の「地震怖いモード」が今後も続けば、今度息子と地震ごっこという名目で「机の下に隠れる」というゲームでもやってみようかな・・・。
 
HSPやHSCの敏感さからくる恐怖を消すことは難しいけれど、「適切に怖がる」ことができれば、恐怖と共存することは可能です。
 
恐怖が増幅しやすい敏感な親子ですが、私たちなりに工夫しながら生きていきたいです。
 
 おしまい!
 
※HSCの息子について、こんな記事もどうぞ↓↓ 

gray-zone-family.hatenablog.com