こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は発達障害グレーゾーン。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。
先日、このような事件がありました↓
夫の度重なる未払いの末、大量の督促状が時空を超えてやってくるという・・・
ADHDの夫はもともと不注意が多い人ですが、年に数回このような厄介なトラブルを抱えてきます。
小さな不注意が重なり大惨事に発展したことも・・・
繰り返しの不注意が大惨事に発展するときの共通点。
それは夫がメンタル不調に陥っているときです。
今日は、「メンタル不調と不注意が同時にやってくる」というADHDあるあるを【ADHD夫を支える妻】の視点から考察します。
妻の一言で泣く男
先日、夫を泣かせてしまいました。
泣かせたといっても一言こう言っただけ。
もう!しっかりしてよ!
夫の不注意が重なると、妻である私にもその余波がやってきます。
それはまるで、通りすがりのトラックにいきなり泥水をひっかけられるような理不尽さ。
つい小言を言いたくなるのです。
妻の小言にいつもなら、
ごめん!
と謝る夫ですが、今回はこう。
ブワッ・・・
おっと、そんなつもりでは・・・
夫はポロポロ泣きながらこう言いました。
こんなに一生懸命頑張ってるのにミスばかり・・・もう嫌だ
夫はこのとき、妻の一言に涙があふれてしまうほど不安定な精神状態だったのです。
メンタル不調と不注意が同時にやってくる
ADHDの夫は、年に数回うつ状態に陥ります。
夫は心身とても敏感で疲れやすいところがあります。
夫がメンタル不調に陥っているとき、必ずといっていいほどやってくるのが不注意の嵐です。
メンタル不調と不注意は同時にやってきて、互いに強め合うことで夫をいっそう苦しめるのです。
【メンタル不調と不注意の相互作用パターン】
①メンタル不調のせいで不注意を繰り返す
心の調子が優れないせいでいつものパフォーマンスを発揮できないパターン。
②不注意が重なりすぎてメンタル不調になる
不注意が重なることで次第にメンタルにくるパターン。
メンタル不調のときに不注意が起こると・・・
元気があってもなくても不注意を繰り返すのがADHD。
しかしメンタル不調のときの不注意は、元気なときのそれとはレベルがちがいます。
①元気なときのADHD
- 不注意が起きても持ち前の行動力(=多動)で何とかカバーしようとがんばる。
- ドタバタの中で発揮される驚異の火事場の馬鹿力。
②メンタル不調(うつ)のときのADHD
- 不注意→凹む→再び不注意→さらに凹む・・・(負の連鎖)
- 火事場の馬鹿力が働かず不注意から立ち直れない。
- 繰り返すうちに再起不能な状態へ⇒うつ
メンタル不調のときの夫はよくこんなことを言っています。
元気がないからミスを引きずりやすいし、そのせいでまたミスしちゃう・・・
この言葉が夫の状態を的確に表していると感じます。
元気がないところに追い打ちをかけるように不注意を繰り返す。
これによって壊れかけのメンタルがさらにボロボロになるという感じです。
また一度不注意が起こると、その事後処理に追われます。
ミスの事後処理の途中で、新たなミスをしてしまうことも・・・
こうしてタスクは減らないどころかむしろ増え、周囲からの風当たりも強くなるため、ストレスが加速します。
このように、メンタル不調と不注意のダブルパンチは本当に厄介なものです。
発達障害のある人がうつ病などの二次障害に陥りやすい理由がわかる気がします。
まとめ
今日は、「メンタル不調と不注意が同時にやってくる」というADHDあるあるを【ADHD夫を支える妻】の視点から考察しました。
発達障害のある人は、メンタルの調子が優れないときの無理は禁物。
元気のないときはタスクを減らして省エネモードで過ごすのが一番です。
(なかなかそうは言ってられないのが社会人の現実なんですけどね・・・(゚´Д`゚))
またメンタルを壊しかけたときのために、誰かに助けを求められる体制を事前に整えておくことも大切ですね。