グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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発達障害の「自分の感覚を信用できない」感覚はどこからくるのか

こんばんは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
 
今日は発達障害の「自分の感覚を信用できない」感覚についてお話しします。
 

人から指摘されることを極端に嫌う夫

ADHDの夫は、人から指摘されることを嫌います。
 
そもそも、自分の何かを指摘されることが好きな人なんてあまりいませんよね。
 
しかし夫のそれは、そういう一般的な感覚と少し違います。
 
夫は「特定の行動」について人から指摘されることを「極端に嫌っている」、というよりむしろ「恐れている」という感じです。
 
夫のそれが強く出る瞬間は、「時間」「期限」に関すること、また「お金」に関することなどを指摘されたときです。
 
例えば振り込みの期限が切れそうだったり、約束していた予定が流れてしまいそうだったりするとき、私がふと「○○の件はどうなった?」と質問するとします。
 
すると夫からはこんな返事が返ってきます。
 
「何で今その話をするんだ!」
 
「俺を信用してくれないのか!」
 
「俺が普通じゃないって言いたいのか!」
 
夫を責めるつもりは全くないのですが・・・
 
夫はどうしてこんなに攻撃的になるんだろう。
 
私の言い方のせいなのかな?
 
いやいや、夫は私の言葉を過剰に取り過ぎているように感じます。
 
それに夫は、こんなこともよく口にするのです。
 
「俺は自分の感覚をことごとく信用できないんだ・・・」

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何が自分を信用できなくさせるのかな?

 

「周囲との感覚のズレ」が関係している 

「時間を守る」
 
「期限内に終わらせる」
 
「お金の手続きのミスをしない」
 
これはADHDの特性上、夫が最も苦手とする分野です。
 
夫はこれらの問題に向き合っているとき、自分のことで頭がいっぱいになり、周囲に気を配る余裕がないといいます。
 
また夫はもともと「自分の行動が周囲からどう見られるかという意識(=社会性)」が極端に低く(←本人が言っていました)、苦手な問題の渦中にいるときは余計に視野が狭まってしまうようです。
 
例えばお金の支払いがいくつも遅れて督促地獄に陥ったときも、夫本人の危機意識はとても低く・・・
 
妻の慌てふためく様子をみて「あぁ、これ(支払いが遅れること)は社会的にみたらかなりダメなことなんだと初めて気づいたづいたといいます・・・(゚д゚)
 
(この件に関しては下記の記事でも触れています。そもそも夫のADHDは夫発信ではなく妻である私発信で発覚したものです。
 
 
自分は自分のペースで「普通」にやっているだけ。
 
なのに、人からは何度もダメ出しされる。
 
どうして?何がダメなんだろう・・・。
 
自分の「普通」はやっぱりおかしいのかもしれない。
 
こうしたことを繰り返すうちに、夫は自分と自分を取り巻く周囲との感覚のズレに気づきはじめ、自分の感覚がことごとく信用できなくなったといいます。
 
苦手分野について人から指摘されたときに、夫が極端な自己防衛モードに入ってしまう原因も、この自信のなさからくるのかもしれません。
 
 

いっそ開き直れたらいいのに…

 夫の話を聞いて、私も同じような感覚になることがあるなぁと思いました。
 
ちょっとASDでHSPの私も、子どもの頃から「あなたは変わっている」「言葉の使い方が独特だ」「感情が読めない」などとよく言われました。
 
またそのことで悪気なく人を不快な気持ちにさせたり、人間関係を壊したりてしまったこともあります。
 
私もこの手のことに関しては自信がなくて、自分の感覚をことごとく信用できません。
 
だから、人から少しでもこのことを指摘されると、私も夫みたいな気持ちになります。
 
いっそ「普通じゃない」「めちゃくちゃ苦手」と開き直って潔く人に頼れたらいいんだけど、なかなかそうもいかないのよね。
 
苦手だけど、心のどこかで「できるようになりたい」と思っていること。
 
「普通ではない」と思っていても、それを指摘されると深く傷ついてしまうこと。
 
そんなこともあるのよね・・・。
 
発達障害、悩みは尽きないですね(;´Д`)ノ
 
 
※こんな記事も合わせてどうぞ↓↓私も夫と似ているところがあります。

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