グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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HSCの【表現の繊細さ】は【感情の弱さ】ではない

こんばんは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです(^^)/
 
 一昨日から息子が熱を出しており看病しています。
熱が出た息子は甘えたでとても可愛いです('-'*)
 
さて、今日は息子のことを書きます。
息子はHSC(Highly Sensitive Child/人一倍敏感な子)です。
 
最近息子を見ていてこんなことを思います。
 
「HSCの表現の繊細さと感情の弱さはイコールではない」
 
敏感っ子の育児、ここを見落とすと大変なことになると思ったので・・・忘れぬように書き留めておきます。
 

外で感情を出すのが苦手な息子

息子はイヤイヤ期真っ盛りです。繊細さとこだわりの強さを併せ持つ息子のイヤイヤのエネルギーはすごいものがあります。子どもだましは通用せず、親である私自身の心の揺らぎを見透かされているようです。
 
私の前では感情が大爆発する息子ですが、外に出では周囲の刺激に圧倒されるのか、感情が引っ込んでしまいます。
 
例えば、大好きなおもちゃを取られても咄嗟に「嫌だ」と言えなかったり、大好きな遊具に他の子がいるだけで、スッとその場を離れてしまったり。
 
感覚器の鋭さもあり、一倍恐怖や不安が強い息子。「怖い」「悲しい」「嫌い」「びっくりした」・・・いっぱいいっぱい感じているはずなのに、それを外で思いきり表現することができません。
 
息子はとても人なつこくて、周囲にニコニコ愛想を振りまきます。おかげで外ではよく「お利口さんだね」「素直な子だね」と言われます。そう言われる度に「息子はそんなんじゃないのに…」と思うのです。
 
 

悲しいのに泣けなかった日

先日こんな出来事がありました。
 
息子は週2で「森のようちえん」に通っていますが、夏休み明けの登園日に激しい登園渋りがありました。
 
やっとの思いで登園したのですが、久しぶりの登園日ということもあり、着いたら既に数人の子が、お母さんと離れるのを嫌がって大泣きしていました。
 
「嫌だ嫌だ嫌だ!」
「お母さん帰らないで!」
 
保母さんは感情表現が激しいその子たちに構いっきりで・・・・・・息子はその横で、口をへの字にして立っていました。とても微かな悲しみの表現でした。
 

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「息子のことも見てあげてよ」
 
私はすごく悲しい気持ちになりました。
 
 

表現の強弱と感情の強弱は比例しない

感情表現が強い子、繊細な子、いろんな子がいます。それはあくまで「表現」の個性であって、感情の強弱と比例しているわけではありません。
 
全身で悲しみを表現できる子と、口をへの字にするだけで泣かない息子。表現の強さだけで「さみしい」という気持ちの強さをはかることはできません。
 
息子のように、内面にはものすごい感情を抱えながらも、それを表に出さない子もいるはずです。
 
私の夫は「大人しい」「手のかからない子」と言われ育ってきたそうです。その繊細な心を誰にも気づいてもらえず大人になった彼は、今でも心に深い闇を抱えています。
 
「手のかからない子」なんて本来はいない。そのことを改めて心にとどめておきたいと思いました。
 
息子の心に広がる繊細で豊かな世界を見落とさないようにしたいです。
 
おしまい。