こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
4歳の息子は、HSC(人一倍敏感な子)の気質とASD(自閉スペクトラム症)の特性を併せ持っています。
3歳半健診では発達凸凹を指摘され、発達相談にも通っています。
※発達相談の記録↓
先日、発達相談で療育を勧められ、現在受給者証の申請待ちという状態です。
息子の療育が始まるということで、「何のために息子に療育を受けさせるのか」を改めて考えてみました。
「療育を勧められた」から受けるのか
先日の発達相談で、臨床心理士さんと保健士さんから療育を勧められました。
私の住む自治体は、療育を受けるために診断名は必要ありません。
息子のようなグレーゾーンでも困っていれば受給者証申請ができるらしく・・・
療育かぁ。受けて損はないし前向きに考えてみようかな?
右も左もわからないまま、ひとまず療育についての情報収集を始めました。
「療育の倍率は高い」と覚悟はしていましたが、なんと希望施設にたまたま空きが!
不安あれどトントン拍子に話が進み、早くも受給者証の申請待ちという状態です。
ことのスムーズはさておいて、私の中ではあるモヤモヤが日ごとに増していきました。
そもそも療育の目的は?何のために私は息子に療育を受けさせるのだろう?
療育を勧められたから受ける。
それはそれでいいのですが、どうせ受けるなら、親として一本筋を通しておきたいところです。
- 何のために療育を受けさせるの?
- どんな姿になってほしいと願っているの?
療育を始める前にこれらをハッキリさせた方が、療育がより充実したものになると考えています。
セルフプランを立てる際の気づき
そんなことをモヤモヤ考えていた矢先、全てがストンと腹落ちする小さな出来事がありました。
それは、療育の受給者証申請のための書類を作成しているときのこと。
療育を受けるためには、障害児支援利用計画(=セルフプラン)を作成する必要があります。
セルフプランとは、児童発達支援(療育)などのサービスを受けるにあたり、子どもが何に困り感を抱えていて、どのようになりたいのか、そのために何が必要なのかを明確にするものです。
このセルフプランをもとに面談が行われ、その子にあった個別指導計画を作成してもらいます。
自治体にもらった用紙はとてもシンプルで、このような構成になっていました。
- こうありたいと思う暮らし・・・その子が希望する生活はどんなものか
- こうありたいと思う暮らしに必要なこと(チェック項目)・・・「こうありたいと思う暮らし」に必要なことは何か
1の「こうありたいと思う暮らし」は、たった1行の小さな欄でした。
この1行がなかなか書けず、夫婦でしばらく考え込んでしまいました。
息子の「こうありたい」か・・・親の「こうなってほしい」ならたくさん浮かぶのにな。
親の「こうなってほしい」は息子の「こうありたい」とは全く違うものなんだよな。
親の「こうなってほしい」が強すぎると、息子には課題がいっぱいあるような気がして・・・あれもこれも身につけさせなきゃって焦る。
難しく考えすぎてしまうけど、息子の願いはごくシンプルだと思う。
最終的には、こんな一言を書きました↓
自分の気持ちを相手に伝わる言葉で表現できるようになって、友達と楽しく遊びたい。
遊び盛りの息子にとっては、遊びやお友達との関係でハッピーに暮らせるのが一番ではないか、そんな結論に達しました。
同時に、「気持ちの切り替えができるように」とか、「困ったときに助けを求められるように」とか、「体の動かし方が上手になるように」とか・・・これらは全て親の(私自身の)願いだったのだと気がつきました。
何のために療育を受けさせるのか
子どもが療育を受けることで、困ったときの相談先が増えたり、子どもの特性に向き合う術を教えてもらえたりなど、親にとってはプラスのことがたくさんあります。
しかし当たり前のことですが、療育の主体は親ではありません。
療育の主体はあくまで子どもであり、その子がよりよく生きるためにあります。
そこに立ち返れば、療育の目的はとてもシンプルになります。
療育を受けさせるからにはこんなスキルを伸ばしたい!
小学校入学までに○○ができるようになってほしい!
このように、親というものは子どもの成長に様々な願いを込めてしまうものです。
それはそれでいいのですが、親の願いよりも優先させなければならないものがあります。
それは「その子が何を望むのか(=子どもの願い)」です。
「何のために療育を受けさせるのか」
人によって考え方はそれぞれですが、我が家では、「息子がどうありたいと願っているか」を最優先に考えるという結論に達しました。
息子の願いに見合っていない療育なら、無理に受けさせる必要はないので、その都度柔軟に考え直したいです。
それは本当に息子の「困り感」なのか
親自身の不安や焦りを息子に押しつけていないか
そこに常に立ち返ることで、よりよい療育にしていきたいと考えています。
まとめ
今日は、息子の療育が始まる前に「何のために息子に療育を受けさせるのか」を改めて考えてみました。
これは療育に限ったことではなく育児全般にいえることですが、親の願いと子どもの願いを混同してしまうと、親子関係は重く苦しいものとなってしまいます。
親の「こうなってほしい」が子どもの「こうなりたい」とは違うこともあるということを頭に入れて、子どもの願いに耳を傾けられる親でありたいです。