こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の実家は発達凸凹一家。
私も含め、家族全員が特性由来の「苦手」や「生きづらさ」を抱えながら生活しています。
シリーズ【片付けすぎる父、散らかしすぎる母】②
ASD父とADHD母の間で繰り広げられる「片付け」をめぐるバトルのお話。
後半戦に参ります!
今日は、泥沼化する「片付け戦争」とその結末をお伝えします。
※前回のお話はこちら↓
gray-zone-family.hatenablog.com
1.泥沼化する「片付け戦争」
片付けすぎる父(ASD)と散らかしすぎる母(ADHD)。
物があるべき場所にないと、心がざわつく!
物を片付けられると、存在を忘れちゃう!
凸凹両親の「片付け」に対する価値観は、全く噛み合いません。
これまで2人は「片付け」をめぐり、それはもうめちゃくちゃにケンカを重ねてきました。
2人の間で幾度となく繰り広げられる「片付け戦争」には、一定のパターンがあります。
2人の戦いは断続的に繰り返されるから厄介です。
絶えきれなくなった母が家を飛び出し、帰ってこなくなることもしばしば。
娘たちの間では、
母ちゃん・・・帰ってくるかな??
片付けが原因で、今度こそ2人は離婚しちゃうかも
などという不安の声もあがるほどでした。
2.なぜ2人はこんなにいがみ合うのか
愛し合って結婚したはずの2人は、なぜこんなにも全力でいがみ合うのか。
母を責める父の口調はとても厳しく、父が母をいじめる「悪者」のように思えてしまった日もあります。
しかし思い返せば、2人は決していがみ合っていたわけではなくて、互いにパニックになっていただけなのだと感じます。
苦しい!苦しい!こんなに散らかっているとパニックになる!
苦しい!苦しい!片付けられないことを責めないで!
2人の距離は平行線のまま、互いの悲鳴が聞こえてくるようでした。
噛み合わない凸凹。
「特性の違い」からくるパニックと衝突。
両親の関係は、私と夫のそれととてもよく似ていて・・・思い出すたび心が痛みます。
※刺激し合う凸凹夫婦↓
gray-zone-family.hatenablog.com
3.戦いの結末は?
あれから月日は流れ、長い長い「片付け戦争」は静かに収束を迎えます。
現在母は、かつて娘の部屋だった場所に巣くって、そこを拠点にエントロピーを増大させています(笑)
念願のマイルーム♡
一方父は、母の部屋から離れたところにある3畳ほどの小さな自室を、「これでもか!」というほどピカピカに整理整頓しています。
ここはボクの最後の砦!
「違い」は「違い」として置いたまま、互いに「棲み分ける」ことを覚えた2人。
互いの領域をしっかり確保し、そこに踏み込まないようにすることで、2人はわりと仲良くやっているようです。
さらに母は、父のキレイ好きなところをうまく利用し、したたかに生きる術を身につけました(笑)
ゴミ出しも、掃除も、「苦手」は全部オヤジに任せる!頼んだぞ!
いよっ!母ちゃん今日も絶賛フリーライド中!
長い長い戦争を経て、互いにとってベストな距離感を見つけつつある父と母。
ここまで正反対の人間が夫婦として折り合いをつけながら生きてきたことに、拍手を送りたいです。
私もいつか、夫とのベストな距離感を見つけられるだろか
凸凹な夫婦関係について、両親から学ぶことはとても大きいです。