グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

グレーゾーンなわたしたち

「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」~家族の発達凸凹と向き合う視点

f:id:gray-zone-family:20210608175320j:image

こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。

私の夫は大人の発達障害(ADHD)当事者で、息子はかなりこだわりの強い敏感っ子(HSC)です。

一筋縄ではいかない夫婦関係と、一筋縄ではいかない育児・・・その中で私が最も対峙しなければならなかった存在は、夫でも息子でもなく、「完璧ではない自分自身」でした。

夫のADHDを受け入れられない私、息子の癇癪が絶えられない私・・・私自身も「普通」なんかでは全くなくて、夫や息子と同じように「発達凸凹」を抱えた存在だということを、日々突きつけられています。

※詳しくはこちら↓ 

そんな私が夫や息子の特性と向き合う中で、おまじないみたいに大切にしていることがあります。それは「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点です。

この視点を持つことが、身近な人の「発達凸凹」とうまく向き合うためのちょっとしたコツとなります。

 

1.私なんかが妻(母)でいいの?~自己嫌悪の日々と気づき

夫のこと、息子のこと・・・大切にしたいのに、向き合いきれない自分。頭では「こうしたらいい」とわかっているのに、どうしてできないんだろう。

なんてダメな妻!なんてダメな母・・・!

私なんかが妻(母)でいいのだろうか。

夫や息子のことが大変すぎて塞ぎ込んでいたときに、ある人にそんなモヤモヤを吐露しました。彼女はうんうん聞いてくれて、こんな言葉をかけてくれました。

「はっさくちゃん、あなたの気持ちはどこ?」

「あなたの気持ちはちゃんと発散できている?」

「どうすれば自分も相手も楽になれると思う?」

はじめは「夫や息子の話をしているのに、なんで私のことばかり聞くのか」とイライラしました。でも、だんだん彼女の本意がわかってきて・・・彼女の言葉にハッとさせられたのを覚えています。

f:id:gray-zone-family:20210608054602j:plain

そうか、私また、「自分自身」が抜けてちゃってた・・・

2.「正しさ」こそが苦しみを生む

発達障害の認知度が上がってきた今、「発達凸凹」に向き合うための「正しい」情報が世の中に溢れかえっています。

少しネットで調べれば、少し書店に足を運べば・・・夫や息子のような人に対してどんな姿勢で接するべきか「正しさ」を学ぶことは容易です。

しかしその「正しさ」こそが、更なる苦しみを生んでいると感じることがあります。その苦しみは、「正しい対応ができない自分への憤りや自己嫌悪」だったりするのです。

f:id:gray-zone-family:20210520171838j:plain

「正しさ」に振り回されては本末転倒だ

3.「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点

ADHD夫を支える妻として、人一倍敏感な子(HSC)を育てる母として、ものすごく大切にしていること。それは「正しい対応ができること」ではなく、「自分自身を置き去りにしないこと」です。

冒頭にも述べたとおり、私自身も「普通」ではなく発達凸凹を抱えた存在です(そもそも「普通」の人などは存在せず、全ての人は多少なりとも凸凹した存在だと考えています)。

そんな「不完全で自分のこともままならない私」が、パートナーや子どもの凸凹を受け入れること自体、とても大変な作業なのです。

f:id:gray-zone-family:20210328105406j:plain
はっさく

「正しい」対応はわかっている。でも「正しい妻」「正しい母」を目指すことで自己嫌悪になるようなら、その方法は私や私たち家族には合っていないのかもしれないなぁ・・・

時にはこうやって「正しさ」から一歩引いて考えてみるのもありです。

「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」

夫婦関係に、育児に・・・しんどくなったときは、いつもこの視点に立ち返るようにしています。

私が無理なく夫や息子に向き合えている状態こそが、私や家族にとって一番。そう自分に言い聞かせています。

f:id:gray-zone-family:20210608055705j:plain

いくら「正しく」ても苦しいと続かない。もっと肩の力を抜いていこう!

4.まとめ

今日は、私が家族の「発達凸凹」と向き合う中で、おまじないみたいに大切にしていることを紹介しました。

◆まとめ◆

1.私なんかが妻(母)でいいの?~自己嫌悪の日々と気づき

・家族と向き合うあまり「自分自身」が置き去りに?

2.「正しさ」こそが苦しみを生む

・発達凸凹にどう向き合うべきかという「正しさ」

「正しさ」はときに苦しみを生む?

 ⇒正しい対応ができないことへの憤りや自己嫌悪

3.「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点

・「正しい対応」<「自分自身を置き去りにしないこと」

・しんどいときは「正しさ」から一歩引いて考えてみるのも◎

「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点

「正しさ」でがちがちに固めることなく、ふわっとした柔らかさを残すこと。「正しさ」はあくまで参考程度に、自分や家族が無理なく幸せに暮らせる方法を探っていくこと。

これこそが、大切な人の「発達凸凹」と苦なく向き合い続ける秘訣だと感じています。

(^^)/

 

※発達障害と向き合う私の視点