こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は大人の発達障害(ADHD)当事者で、息子はかなりこだわりの強い敏感っ子(HSC)です。
一筋縄ではいかない夫婦関係と、一筋縄ではいかない育児・・・その中で私が最も対峙しなければならなかった存在は、夫でも息子でもなく、「完璧ではない自分自身」でした。
夫のADHDを受け入れられない私、息子の癇癪が絶えられない私・・・私自身も「普通」なんかでは全くなくて、夫や息子と同じように「発達凸凹」を抱えた存在だということを、日々突きつけられています。
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そんな私が夫や息子の特性と向き合う中で、おまじないみたいに大切にしていることがあります。それは「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点です。
この視点を持つことが、身近な人の「発達凸凹」とうまく向き合うためのちょっとしたコツとなります。
1.私なんかが妻(母)でいいの?~自己嫌悪の日々と気づき
夫のこと、息子のこと・・・大切にしたいのに、向き合いきれない自分。頭では「こうしたらいい」とわかっているのに、どうしてできないんだろう。
なんてダメな妻!なんてダメな母・・・!
私なんかが妻(母)でいいのだろうか。
夫や息子のことが大変すぎて塞ぎ込んでいたときに、ある人にそんなモヤモヤを吐露しました。彼女はうんうん聞いてくれて、こんな言葉をかけてくれました。
「はっさくちゃん、あなたの気持ちはどこ?」
「あなたの気持ちはちゃんと発散できている?」
「どうすれば自分も相手も楽になれると思う?」
はじめは「夫や息子の話をしているのに、なんで私のことばかり聞くのか」とイライラしました。でも、だんだん彼女の本意がわかってきて・・・彼女の言葉にハッとさせられたのを覚えています。
2.「正しさ」こそが苦しみを生む
発達障害の認知度が上がってきた今、「発達凸凹」に向き合うための「正しい」情報が世の中に溢れかえっています。
少しネットで調べれば、少し書店に足を運べば・・・夫や息子のような人に対してどんな姿勢で接するべきか=「正しさ」を学ぶことは容易です。
しかしその「正しさ」こそが、更なる苦しみを生んでいると感じることがあります。その苦しみは、「正しい対応ができない自分への憤りや自己嫌悪」だったりするのです。
3.「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」という視点
ADHD夫を支える妻として、人一倍敏感な子(HSC)を育てる母として、ものすごく大切にしていること。それは「正しい対応ができること」ではなく、「自分自身を置き去りにしないこと」です。
冒頭にも述べたとおり、私自身も「普通」ではなく発達凸凹を抱えた存在です(そもそも「普通」の人などは存在せず、全ての人は多少なりとも凸凹した存在だと考えています)。
そんな「不完全で自分のこともままならない私」が、パートナーや子どもの凸凹を受け入れること自体、とても大変な作業なのです。
「正しい」対応はわかっている。でも「正しい妻」「正しい母」を目指すことで自己嫌悪になるようなら、その方法は私や私たち家族には合っていないのかもしれないなぁ・・・
時にはこうやって「正しさ」から一歩引いて考えてみるのもありです。
「どうしたら自分も相手も楽になれるのか」
夫婦関係に、育児に・・・しんどくなったときは、いつもこの視点に立ち返るようにしています。
私が無理なく夫や息子に向き合えている状態こそが、私や家族にとって一番。そう自分に言い聞かせています。
4.まとめ
今日は、私が家族の「発達凸凹」と向き合う中で、おまじないみたいに大切にしていることを紹介しました。
「正しさ」でがちがちに固めることなく、ふわっとした柔らかさを残すこと。「正しさ」はあくまで参考程度に、自分や家族が無理なく幸せに暮らせる方法を探っていくこと。
これこそが、大切な人の「発達凸凹」と苦なく向き合い続ける秘訣だと感じています。
(^^)/
※発達障害と向き合う私の視点↓