こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私たちは、発達障害グレーゾーンの凸凹夫婦です。
夫はADHD傾向、私はASD傾向とタイプが違います。
その分ケンカも多いですが、ケンカする度に自他の特性への理解が進み、過ごしやすくなってきました。
私たちのケンカの大きな原因。それは互いの「特性の違い」、もっといえば「自分の特性が相手の特性を刺激してしまうこと」でした。
互いの発達特性の違い
ADHD傾向の夫と、ASD傾向の私。互いの特性の違いを以下にまとめてみました。
太字の部分は相性が悪い部分。相手の特性を刺激してしまう可能性があります。
私(ASD傾向)
こだわり(マイルール)強い
ひとつのことに意識が引っ付きやすい。
柔軟さに欠ける。
外界からの刺激に敏感(HSP気質)
予定変更など秩序が乱れることを嫌う。
バランスが崩れると感情が爆発。
夫(ADHD傾向)
注意力散漫→ケアレスミス多い
頑張らないと集中できない
⇔一度集中モードに入ると過集中に
妻と同じく外界からの刺激に敏感(とくに聴覚過敏)
「自分の特性が相手の特性を強く刺激する」とケンカに?!
ケンカになるのは、自分の特性が相手の特性を強く刺激してしまうときです。
それはどんなときか・・・ズバリ、「疲れているとき」です!
発達障害の特性は、生活の中でに常に存在し、決して消えることはありません。
しかし経験則的には、疲れが溜まったときほど、特性が強く出る傾向にあります。
ASDな私は、疲れるとこだわりが強くなり、些細なことに頭が引っ付きやすくなります。
そうすると、途端に頭がさくさく動かなくなり、だんだんイライラしてきます。
※ 私はこれを「引っ付いて離れない頭」と読んでいます↓
gray-zone-family.hatenablog.com
反対にADHDな夫は、疲れると注意力散漫がひどくなり、ケアレスミスが増えます。
夫は特に聴覚過敏が強いので、私がイライラしている声を聞くと、ケアレスミスはさらに加速します。
※夫の聴覚過敏は「モスキート音」が聞こえるほど↓
gray-zone-family.hatenablog.com
夫の持つADHD特性と、私の持つASD特性が、互いに相手を刺激し消耗させてしまうこと。
これが私たちの夫婦ゲンカの最大の原因です。
ケンカ中にお互いがやりがちな2つのNG行動
ケンカの最中に、お互いがやりがちな2つのNG行動があります。
どちらも自己防衛からくるものですが、喧嘩を泥沼化させる原因となるため要注意です。
相手を攻撃する
ASDな私は、「悲しい」「寂しい」「しんどい」などの負の感情が「怒り」になって表出しがちです。
※ちょっとASDでHSPな私と「怒り」は切っても切れない関係↓
gray-zone-family.hatenablog.com
私にとって「怒り」=「心のSOS」のサイン。しかしこれでは相手を怒らせてしまいます。
一方、ADHDな夫は耳が敏感なので、私の攻撃的な口調がしんどいようです。
なんでそんないい方しかできないんだ?!
その一言が私を刺激し、ケンカに発展します。
背景にあるのは「伝わらないもどかしさ」です。
違いが大きすぎるからこそ、わかってほしい。
大切なあなただからこそ、理解してほしい。
そんな思いが強すぎて、相手を理解することがおろそかになってしまいます。
「普通」という隠れ蓑に逃げる
私たち夫婦は、発達の凸凹から互いに生きづらさを抱えてきました。
お互い「普通」に憧れ、「普通」になれない自分に絶望しながら生きてきた仲間。
「普通にとらわれない生き方をしよう」
そう話していたはずなのに・・・
「悲しかったら普通そんないいかたはしない」
「普通できるだろ」
「どうせ自分は普通じゃないんだ」
ケンカをすると、「普通」という隠れ蓑に逃げたくなってしまいます。
これは大きな反省点です。
「普通」か「普通じゃないか」で物事を見るのは本当に楽。
理解できないこと、見たくないこと、納得できないことは全て「普通じゃない」ってことにしておけばいい。
自分とは違う他者を「普通じゃない」という言葉ひとつで排除することができる。
同時に自分のことも「どうせ普通じゃないし」といってしまえばそれ以上深く自分と向き合わないで済む。
しかしこれは、一種の「逃げ」にすぎないと感じます。
「普通」という隠れ蓑に逃げ込まず、面倒くさい自分たちとしっかり向き合うこと。
それが、自己理解・他者理解の一番の近道となると考えています。
凸凹夫婦が「特性の違い」によるケンカを防ぐには
互いに特性を持っている私たちにとって、ケンカは自己理解と他者理解を深める大切な経験です。
でも、ケンカをするととにかく疲れる(°°;)!!やはり未然に防ぐのが一番ですね。
ケンカを予防する
・疲れをためない(疲れるとお互い特性が出やすくてしんどい)
・お互いの状態を常に把握する(毎日話をする)
⇒疲れているときほど特性が出やすい。
特性がきつくなっているときは相手のSOSだと思うこと。
ケンカを収束させる
・「傾聴モード」
・お互いどうしたかったんだっけ?
・自分の状態を相手に冷静に説明
・相手は自分と違う人間だという前提に立って話をきく
互いの違いに疲れてしまったら・・・「家庭内ソーシャルディスタンス」も大切です↓
gray-zone-family.hatenablog.com
休日はケンカになりやすいため、「つもり」をすり合わせる作業をしています↓
gray-zone-family.hatenablog.com
まとめ
今日は、凸凹な私たちの「夫婦ゲンカ」をテーマにお話ししました。
ケンカの原因は、ADHD特性とASD特性の違い(相性の悪さ)が大きいといえます。
疲れが溜まると互いに特性が強く出て、それが互いを刺激してしまうこともわかってきました。
ケンカは嫌ですが、ケンカから学ぶことは大きいです。
これからもケンカが絶えないとは思いますが・・・
ケンカきっかけに互いの理解を深めていくつもりです。
(^^)/