グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫×ASD妻】夫婦ゲンカが絶えない原因は「特性の違い」にあった?!

f:id:gray-zone-family:20210328151457j:plain

こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。

私たちは、発達障害グレーゾーンの凸凹夫婦です。

夫はADHD傾向、私はASD傾向とタイプが違います。

その分ケンカも多いですが、ケンカする度に自他の特性への理解が進み、過ごしやすくなってきました。

私たちのケンカの大きな原因。それは互いの「特性の違い」、もっといえば「自分の特性が相手の特性を刺激してしまうこと」でした。

 

互いの発達特性の違い

ADHD傾向の夫と、ASD傾向の私。互いの特性の違いを以下にまとめてみました。

太字の部分は相性が悪い部分。相手の特性を刺激してしまう可能性があります。

 私(ASD傾向)

f:id:gray-zone-family:20210328105257j:plain

こだわり(マイルール)強い

ひとつのことに意識が引っ付きやすい。

柔軟さに欠ける。

外界からの刺激に敏感(HSP気質)

予定変更など秩序が乱れることを嫌う。

バランスが崩れると感情が爆発。

 夫(ADHD傾向)

f:id:gray-zone-family:20210328110515j:plain

注意力散漫→ケアレスミス多い

頑張らないと集中できない

 ⇔一度集中モードに入ると過集中

妻と同じく外界からの刺激に敏感(とくに聴覚過敏

 

「自分の特性が相手の特性を強く刺激する」とケンカに?!

ケンカになるのは、自分の特性が相手の特性を強く刺激してしまうときです。

それはどんなときか・・・ズバリ、「疲れているとき」です!

発達障害の特性は、生活の中でに常に存在し、決して消えることはありません。

しかし経験則的には、疲れが溜まったときほど、特性が強く出る傾向にあります。

ASDな私は、疲れるとこだわりが強くなり、些細なことに頭が引っ付きやすくなります。

そうすると、途端に頭がさくさく動かなくなり、だんだんイライラしてきます。

※ 私はこれを「引っ付いて離れない頭」と読んでいます↓

gray-zone-family.hatenablog.com

反対にADHDな夫は、疲れると注意力散漫がひどくなり、ケアレスミスが増えます。

夫は特に聴覚過敏が強いので、私がイライラしている声を聞くと、ケアレスミスはさらに加速します。

 ※夫の聴覚過敏は「モスキート音」が聞こえるほど↓

gray-zone-family.hatenablog.com

f:id:gray-zone-family:20210328105458j:plain
はっさく

夫の持つADHD特性と、私の持つASD特性が、互いに相手を刺激し消耗させてしまうこと。

これが私たちの夫婦ゲンカの最大の原因です。 

ケンカ中にお互いがやりがちな2つのNG行動

ケンカの最中に、お互いがやりがちな2つのNG行動があります。

どちらも自己防衛からくるものですが、喧嘩を泥沼化させる原因となるため要注意です。

 相手を攻撃する

ASDな私は、「悲しい」「寂しい」「しんどい」などの負の感情が「怒り」になって表出しがちです。

 ※ちょっとASDでHSPな私と「怒り」は切っても切れない関係↓

gray-zone-family.hatenablog.com

私にとって「怒り」=「心のSOS」のサイン。しかしこれでは相手を怒らせてしまいます。

一方、ADHDな夫は耳が敏感なので、私の攻撃的な口調がしんどいようです。

f:id:gray-zone-family:20210328110130j:plain

なんでそんないい方しかできないんだ?!

その一言が私を刺激し、ケンカに発展します。

背景にあるのは「伝わらないもどかしさ」です。

違いが大きすぎるからこそ、わかってほしい。

大切なあなただからこそ、理解してほしい。

そんな思いが強すぎて、相手を理解することがおろそかになってしまいます。

f:id:gray-zone-family:20200302155954j:plain

どうしてわかりあえないのだろう・・・そんな気持ちでいっぱいに

 

 「普通」という隠れ蓑に逃げる

私たち夫婦は、発達の凸凹から互いに生きづらさを抱えてきました。

お互い「普通」に憧れ、「普通」になれない自分に絶望しながら生きてきた仲間。

「普通にとらわれない生き方をしよう」

そう話していたはずなのに・・・

「悲しかったら普通そんないいかたはしない」

「普通できるだろ」

「どうせ自分は普通じゃないんだ」

ケンカをすると、「普通」という隠れ蓑に逃げたくなってしまいます。

これは大きな反省点です。

「普通」か「普通じゃないか」で物事を見るのは本当に楽。

理解できないこと、見たくないこと、納得できないことは全て「普通じゃない」ってことにしておけばいい。

自分とは違う他者を「普通じゃない」という言葉ひとつで排除することができる。

同時に自分のことも「どうせ普通じゃないし」といってしまえばそれ以上深く自分と向き合わないで済む。

しかしこれは、一種の「逃げ」にすぎないと感じます。

「普通」という隠れ蓑に逃げ込まず、面倒くさい自分たちとしっかり向き合うこと。

それが、自己理解・他者理解の一番の近道となると考えています。

凸凹夫婦が「特性の違い」によるケンカを防ぐには

互いに特性を持っている私たちにとって、ケンカは自己理解と他者理解を深める大切な経験です。

でも、ケンカをするととにかく疲れる(°°;)!!やはり未然に防ぐのが一番ですね。

 ケンカを予防する

疲れをためない(疲れるとお互い特性が出やすくてしんどい)

・お互いの状態を常に把握する(毎日話をする)

 ⇒疲れているときほど特性が出やすい。

  特性がきつくなっているときは相手のSOSだと思うこと。

 ケンカを収束させる

「傾聴モード」

・お互いどうしたかったんだっけ?

・自分の状態を相手に冷静に説明

・相手は自分と違う人間だという前提に立って話をきく

互いの違いに疲れてしまったら・・・「家庭内ソーシャルディスタンス」も大切です↓

gray-zone-family.hatenablog.com

 休日はケンカになりやすいため、「つもり」をすり合わせる作業をしています↓

gray-zone-family.hatenablog.com

まとめ

今日は、凸凹な私たちの「夫婦ゲンカ」をテーマにお話ししました。

ケンカの原因は、ADHD特性とASD特性の違い(相性の悪さ)が大きいといえます。

疲れが溜まると互いに特性が強く出て、それが互いを刺激してしまうこともわかってきました。

ケンカは嫌ですが、ケンカから学ぶことは大きいです。

これからもケンカが絶えないとは思いますが・・・

ケンカきっかけに互いの理解を深めていくつもりです。

(^^)/