こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
今日は、夫が探し物中にかかりやすい厄介な魔法についてのお話です。
その名も『形が変わると見えなくなる魔法』!
ADHDの夫は探し物が苦手
以前ブログにも書きましたが、夫は探し物があまり得意ではありません。
目の前にあるのに見えていなかったり、カバンに入っているのになくしたと勘違いしたり、間違えて同じものを何個も購入したり・・・
そんなことを繰り返しています。
【ADHD】探し物が見つからないADHDの5つの行動パターン - グレーゾーンなわたしたち
形が変わると見えなくなる魔法
最近、夫の苦手に新たなパターンを発見しました。
それは「同じものでも形が変わると途端に見えなくなってしまう」というものです。
例えば除菌スプレーには、ボトルタイプと詰め替えタイプがあります。
中身は同じ、どちらも「除菌スプレー」なのですが、夫にはボトルタイプしか認識されません。
棚に詰め替えタイプが入っているにも関わらず、夫はこう結論づけます。
除菌スプレーがない!買いに行かなきゃ!
夫の目線は、おそらく以下のような感じです。
夫がよくやらかす「お皿に入れてあったはずのおかずがタッパーに入ってしまうと見えなくなる」という現象もしかり・・・。
ADHD夫は、なぜ形が変わると見えなくなるの?
原因は、ADHDの夫の以下のような性質が考えられます。
①思い込み(先入観)が強い
②視野が狭くワンフォーカスしかない
①②は互いに関連し、強めあっています。
「妻から除菌スプレーを探すよう頼まれた夫」を例にとってみます。
除菌スプレーを探す前、夫の頭にはこんな思い込み(先入観)があります。
除菌スプレーはボトルタイプに違いない
普通の人であれば、探しているうちに自分のイメージと違う詰め替えタイプがひょこっと顔を出したとしても、
「ボトルタイプはないけど、詰め替えタイプならあった!」
と思考を転換することが可能です。
しかし夫の場合、「除菌スプレー=ボトル!」という強烈な思い込みから、視野が著しく狭くなってしまいます。
狭まった視野は途中で広げることが難しいため、「詰め替えタイプ」などの類似情報があってもうっかり見落としてしまいます。
形が変わると見えなくなる魔法を攻略せよ!
妻が編み出した攻略法は以下です。
「物を探し始める前に、できるだけ視野を広げておくこと!」
勝負は、夫の思い込み(先入観)が固まってしまう前!
具体的には、妻のこんな一言が手助けになります。
除菌スプレー探して!ボトルタイプか、詰め替えタイプか、どちらかが棚にあるはず!
冷蔵庫のおかずの場合は、このような一言になります。
夕飯のハンバーグは冷蔵庫だよ。お皿からフタ付きの水色タッパーに移しておいたよ
このように、物の名前だけでなく、わかっている周辺情報(場所、形、大きさ、色など)をそえるだけで、ADHDであっても視野が広がり探しやすくなります。
まとめ
今日は、ADHDの『形が変わると見えなくなる魔法』について紹介しました。
発達障害の特性がある夫は、以下のような性質があります。
①思い込み(先入観)が強い
②視野が狭くワンフォーカスしかない
そのため、「除菌スプレーがボトルタイプから詰め替えタイプに変わるだけでどこにあるか探せなくなってしまう」のです。
対策は、物を探し始める前に、物の周辺情報(場所、形、大きさ、色など)をできるだけ多く入手しておくことが有効です。
「除菌スプレーにはボトルタイプと詰め替えタイプがある」
それを知っているだけで狭まった視野が少し広がり、探し物が楽になるはずです。
(^^)/