こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
今日は、発達障害の特性である「過集中」について。
先日夫が、過集中の時間感覚や身体感覚について端的に表現してくれました。同じく発達凸凹に悩む私は、その感覚に激しく共感しました。
過集中とは
過集中とは、ADHDやASDに見られる特性のひとつ。言葉の通り「物事に過剰に集中する」という状態を指します。
過集中は、上手く使えば物事を成し遂げるための武器にもなります。しかし、集中を自分で切るということが難しいため、衣食住など生活に必要なことが後回しになってしまったり、体調を崩してしまったりします。
私たち夫婦は共に発達凸凹があり(夫はADHD、妻はASDの傾向が強め)、過集中には日々苦しめられています・・・。
過集中の時間感覚と身体感覚
過集中の時間感覚と身体感覚は独特です。夫が端的に表現してくれたその感覚は、過集中を体感したことのない人にも想像しやすいものだと感じました。
それが以下です。
その1「時間感覚が消える」
過集中に陥っているとき、時間感覚が消えます。
「時間感覚が狂う」といってもいいのかもしれません。5分は「5分」ではなくなり、1時間は「1時間」ではなくなります。もっといえば、「たったの5分」が、「30分」にも、「1時間」にも、「永遠」にも感じられるようになります。自分の世界だけが超高速回転になっているせいで、時間がとても長く感じるのです。
先日、夫はこんなことをいっていました。
「バス停3駅くらいの間に半日分くらいの思考をしてしまった」
また、時間は長くなるだけではありません。「たったの5分」だと思ったら1時間経過していたり、半日経過していたり・・・
「えっ?!もうこんな時間?!?!」
時間泥棒がいるのかと疑ってしまうほど、時間が過ぎ去るのが早い!
ADHDやASDの周りの時間は、激しく伸び縮みしているようです。
その2「身体感覚が鈍くなる」
過集中に陥っているとき、身体感覚は著しく鈍くなります。
まず、暑さ寒さがわからなくなります。雨で濡れてしまっていることに気づかないこともあります。他にも、自分を呼ぶ声が聞こえなくなったり(あるいはずっと遠くからエコーがかかって聞こえてしまう)、痛みを感じなくなったり・・・
過集中の最中は、自分の状態に気づきにくくなってしまうため、それが続くと体調不良の原因にもなります。
その3「虚脱状態に陥る」
過集中の後に待っているのは激しい疲れです。
「浦島太郎が竜宮城で時間を忘れて楽しんだ後、玉手箱を開けた途端に一気に老け込んだ」
↑過集中の後の状態は、浦島太郎のそれにすごく似ていますw特に脳疲労がすごいことになっています。
この状態を、専門的には虚脱状態と呼ぶそうです。
過集中状態が続くと、その後反動で虚脱状態に陥ってしまう場合があります。虚脱状態とは何にたいしても集中することができなかったり、やる気が無くなってしまったり、寝込んでしまうなど心身に影響が現れる状態を指します。
たしかに、過集中の後の夫は死んだように眠ります。夫がロングスリーパーなのは、過集中が関係しているのかもしれません。
まとめ
今日はADHDやASDの特性である「過集中」についてまとめました。
過集中のときの時間感覚や身体感覚は独特です。
①時間感覚が消える
②身体感覚が鈍くなる
③虚脱状態に陥る
過集中は武器にもなりますが、陥りすぎると体調不良の原因にもなります。タイマーをセットするなどして、上手くコントロールしたいものですね。
(^^)/
※発達障害の特性、ほかにもあります↓