こんにちは!【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
今日は発達障害とも関係の深い「チック」について調べてみました。
「エヘン虫」が止められない?!
幼少期、あるときから突然咳払いが止められなくなった私。
「エヘンッ!エヘンッ!」
自分ではあまり気にしていなかったのですが、祖母や母にいわれて初めて気づきました。
母や祖母は私のそれを「エヘン虫」と呼ぶようになり、それをするたびに心配そうに私を見たり、やんわり止めるよう促したりしました。私にはそれがとてもストレスでした。
大人になってから「チック」というものを知り、幼少期のあれはチックだったのかもしれないと思うようになりました。
チックとは何か
チックとは、本人の意思とは関係なく、突発的で不規則な体の動きや発声を繰り返す状態のことです。チックには、音声チックと運動性チックがあります。また動作の長さによって、それぞれ単純性と複雑性に分けられます。
①音声チック
単純性:発声、咳払い、鼻鳴らしなど
複雑性:汚言、人の言葉を繰返すなど
②運動性チック
単純性:瞬き・首振り・顔しかめなど
複雑性:物に触る・物を蹴る・飛び上がるなど
チックは子どもに多い症状で、多くの場合は成人するまでに治ります。しかし、まれに大人になっても症状が続く場合があります。複数の運動性チックと音声チックが合わさったものが1年以上続く場合、トゥレット症候群と呼ばれます。
チックの程度は人によっさまざまで、一見乱暴な行動や言動、爪噛み、口や目、髪の毛をずっと触っているなどもチックのことがあります。チックと癖は見分けがつきづらく、周囲から誤解を受けてしまうことがあります。
チックの原因
チックの原因は、昔は親の愛情不足や育て方の問題といわれていました。しかし近年では、脳の機能的障害や遺伝によるものだと考えられています。
また、緊張や不安などの精神的ストレスはチックの症状を悪化させるため、無理に症状を止めるようプレッシャーを与えないことが大切です。
チックと発達障害
発達障害、特に自閉スペクトラム症の人は、チックを併発しやすいといわれています。
ストレスの多い環境で生きづらさを感じてしまうと、二次障害としてチックなどの症状が現れることがあります。
また、チックの症状が最も重度なトゥレット症候群には、強迫性障害、注意欠陥多動性障害、学習障害、睡眠障害、気分障害などと併発することも多く、このことが社会生活をより一層困難なものにしています。
チックへの対処
ストレスが原因のチックは、身の回りのストレスを取り除くことで、快方に向かうことがあります。まずはチックが出るタイミングや周囲を観察し、環境を見直してみましょう。症状により社会生活に支障が出ている場合は、カウンセリングや薬物療法などの治療の対象となります。
チックの症状は本人の意思とは関係なく出ているものであり、止めるようにプレッシャーをかけることは逆効果です。チックの人を見かけたら、あえて指摘せずになるべく普通に接する「温かい無視」を心がけましょう。
まとめ
今日は「チック」についてまとめました。
止められない咳払いや爪噛み、瞬きはチックの可能性があります。
チックの原因は脳の機能的障害や遺伝によるもので、親の愛情不足は関係ありません。
チックは発達障害と併発することがあり、ストレスによってひどくなることがあるため、止めるようプレッシャーを与えることは禁物です。
カウンセリングや薬物療法などもありますが、まずはストレスとなる要因を取り除いて様子を見るようにしましょう。
周囲の人は症状を理解した上で、何気なく接してあげることが大切です。
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