こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
今日は私の父を紹介します。
父は、私の父だけあって、とてもASD特性の強い人です。
医者としての父
父は典型的なASD(アスペルガー)だと思います。
本人はあまり自覚していませんが、ASDの特徴はまるで父という人間そのものです。
父の職業は医者です。
膨大な知識を操り、難しい手術をいくつもこなしてきた父。
失敗が許されない、高度な技術や厳密さを求められる仕事は、こだわりの強い父の性分に合っています。
職場での父は人の上に立つ立場の人間です。
たとえ父のコミュニケーションに違和感があっても、職場でそれを指摘する人は誰もいません。
あれだけ強烈なASD特性を持ちつつ、仕事上での困り感が全くないのは、医者という職業によるものが大きいと感じます。
父のASD特性あれこれ
職場での困り感はほとんど聞かない父ですが、日常生活はそうもいきません。
父の強烈なASD特性は、ときに家族との摩擦を生んでしまうのです。
父のASD特性の中で特に目立つのは、以下のようなものです。
強烈な「ディシプリン」に基づく日常生活
父には日常のあらゆることに強いこだわりがあります。
父ほどの強烈なマイルールを持つ人間を見たことがありません。
父には朝起きてから寝るまでたくさんの日課があります。
「全ての行動は絶対的なディシプリン(原理)に基づいている」
そう父はいいます。
融通が利かない
父は想定外にとても弱い人です。
マイルールが崩れると、たとえ小さなことであっても子どもみたいに狼狽します。
そうならないよう、ルールを守って規則正しい生活をしているのだと思います。
ふいに耳が遠くなる
過集中モードの父は、耳が全く聞こえなくなります。
近くで大きな声で名前を読んでも、全く返事をしないときがあります。
雑談が苦手
父はとてもおしゃべりな人ですが、雑談を聞くのは苦手です。
他愛のないおしゃべりが永遠に続くと気が遠くなるようで、黙り込んでしまいます。
人のペースに合わせることが苦手
父は人のペースに合わせることが極端に苦手です。
外出先では家族を置いて1人でどんどん先に進んでしまうため、ついていくのが大変です。
空気が読めない
父は空気を読むのが苦手です。
場の空気が凍り付いていることに気づかず「とんでも発言」を続ける父にヒヤヒヤさせられます。
激しい正義感
父は正義感がとても強い人です。
以前、禁煙区域でタバコを吸っている青年のタバコをもぎ取り、すごい剣幕で怒鳴ったことがあります。
カッとなりやすい
感情の起伏が激しい父は、突然キレることがあります。
職場でもカッとなって椅子を投げてしまったことがあるそうです(後で反省していました)。
自分がしたひどい行いで相手を傷つけたとしても、相手がキレたり反撃したりすると、そのことだけとりあげて被害を訴える、そんな父を何度も見ています。
家族との関係は
父には悪気は全くありません。
しかし家族は、父の突拍子もない言動に戸惑い、傷つき、そのことで父と何度もぶつかってきました。
長年父と連れ添ってきた母には、何度もカサンドラの波が襲っています。
父本人も、仕事で成功をおさめる一方で、家族との関係でたくさんの戸惑いや困り感を抱え、苦しんできたことと思います。
そして、私のうっすらとしたASD特性はおそらく父譲りのものだと感じます。
次回に続きます。
次回は、同じASD特性を持つ私と父の関係について掘りさげます!
gray-zone-family.hatenablog.com
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