グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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「過敏だからこそ鈍感にならざるを得ない」という悩み

こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。

私の夫は発達障害グレーゾーン

ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。

さて、以前こんな記事を書きました↓

感覚過敏感覚鈍麻

どちらも発達障害と関係が深く、両者は表裏一体のものだといわれています。

「過敏なのに鈍感」というのは不思議な感じがしますが、多くの発達障害当事者がこうした症状に悩まされています。

これらに関連して、夫が興味深いことを言っていました。

過敏だからこそ
鈍感にならざるを得ないんだよネ・・・

これは感覚過敏(あるいは感覚鈍麻)に悩む当事者にしかわからない独特の感覚ではないでしょうか。

 

「体調に無頓着」と言われるのは心外?

夫はフットワークが軽く人一倍働く、一見とてもタフな男です。

しかし実は心身とても繊細で、突然ガクッと体調を崩したり(よく自律神経がやられる)、鬱の波が襲ってきて動けなくなったりします。

また夫は昔からお腹が弱く、些細なことで頻繁にお腹を下します(お腹とメンタルは連動しているっぽい)

それなのに、、、、

体が弱いくせに、薄着で外に飛び出して、雨の中ずぶ濡れで帰ってくる男。

メンタル繊細なくせに、仕事に育児にむちゃくちゃ頑張りすぎる男。

お腹が弱いくせに、激辛ラーメンをすすり、夜な夜なペペロンチーノをたいらげる男。

それが夫です。

防ごうと思えば防げるのに、わかっていながら無茶をするというか、いろいろ鈍感というか・・・

はっさく

アンタ、ちょっと体調に無頓着すぎない?

夫が無茶するのを見ていられなくて、以前夫にこう言ったことがあります。

すると夫からは予想外の返答が返ってきました。

「体調に無頓着」って言われるのはちょっと心外だな・・・

それを無頓着と言わず何という?
そのときはそう思った

「過敏だからこそ鈍感にならざるを得ない」という悩み

夫の話は続きます。

俺はたしかに人一倍敏感で繊細だと思う。自分でもそう自覚している。
でも過敏な自分のままでいたら、本当に何もできなくなっちゃうよ?

自分は体が弱いから、毎日おかゆを食べて、布団に寝ていないといけない、そうなれば仕事どころか何もできなくなる、と。

朝起きること、人並みに働くこと、人並みに食べること、人並みに外出すること・・・

全て無理をしてこなしている、自分の体をちゃんと労ろうとすれば、今できていることは何一つできなくなる、と。

でもそんなんじゃ生きていけない。
だから鈍感にならざるを得ないんだ

過敏だからこそ鈍感にならざるを得ない、その苦しさをわかってよ、そう夫に言われ言葉が出なくなってしまった妻です。

まとめ

今日は、発達障害当事者の「過敏だからこそ鈍感にならざるを得ない」という悩みを紹介しました。

夫のように過敏さに悩む当事者が「過敏さに蓋をして生きる(=無理をして社会に適応する)」という現状。

これは外から非常に見えづらく、発信していかなければ伝わらないかと思います。

このことは「感覚過敏と感覚鈍麻は表裏一体である」ということを科学的に説明するものではありません。

ただ、こうした感覚と隣り合わせに生きる当事者ならではの悩みを多くの方に知っていただければと思い記事にしました。

▽感覚鈍麻について

痛みに強いのではなく、ただ「鈍い」~感覚鈍麻と発達障害

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