こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は発達障害グレーゾーン。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。
さて、今日は久々の「ADHD夫を支える妻のつぶやき」ということで、最近私の身に起こったある出来事を紹介します。
そこから感じたのは、「アイデンティティが大きく揺らぐ」ことへの戸惑いでした。
一見関係のないようで、夫のADHDや発達障害の話ともゆるーく繋がる視点です。
アイデンティティが大きく揺らぐ
先日妹とパーソナルカラー診断を受けにいきました。
パーソナルカラー診断とは、春・夏・秋・冬のカラー群の中から自分の顔に最も似合うカラーを判断してもらうものです。
ファッション好きの私は自分に似合う色を熟知しているつもりで、
私はイエべに間違いない☆
なんて思っていたのですが・・・結果はなんと正真正銘のブルベ。
イエべはおろか、黄味が少しでも混ざると途端に顔色が悪くなる「クールサマー」でした(チーン)
長年イエベとして生きてきたこの私がブルベと判明し(!)、夫のADHDを知った日以上の衝撃を受けています。これはアイデンティティの崩壊レベル…😇#ADHD夫を支える妻 pic.twitter.com/Qq8DpPAtCk
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2022年6月19日
「苦手な色を身につけてはいけないわけでは全くないですからね~」
そう何度も言われましたが、ショックが大きくて頭が真っ白になりました。
あの服も、あのアクセサリーも、あのメイクも・・・私の「大好き」たちが私の良さを殺していた・・・??
自分の真実を知った瞬間から、一体何を着てどう生きればいいのかわからなくなり・・・(はい大袈裟)
とても些細なことではありますが、30半ばにして「アイデンティティが大きく揺らぐ」ことへの戸惑いを知りました(;´Д`)
「大人の発達障害」と「アイデンティティの揺らぎ」
話は大幅に飛躍しますが、大人の発達障害の話をしたいと思います。
大人の発達障害とは、大人になってから発達障害と診断された人たちのこと。
大人の発達障害の受容は、子どものそれより難しいといわれています。
なぜだかわかりますか。
以前記事にも書きましたが、大人の発達障害と子どものそれとの決定的な違いのひとつは、成人する過程で独自のアイデンティティ(自我)が既に形成されてしまっている点です。
大人の発達障害の場合、成人する過程で独自の自我が形成されています。
中には、特性により肯定的な自我や価値観の形成が妨げられてしまったケースもあり、それが「発達障害である自分」を受け入れにくくしています。
幼少期に診断や療育を受け、自分の障害特性も含めて自我を形成してきた発達障害者は、治療や支援の筋道が比較的立てやすくなります。
しかし、大人の発達障害の場合、診断を受けてから「発達障害」を含めた自我形成を再度行う必要があるため、より負担が大きくなってしまいます。
※詳しくはこちら↓
今まで「普通」だと思って生きてきたのに、実は「発達障害」だったなんて・・・俺はこれからどう生きればいいんだ?
昨日まで「普通」だった人が、今日からいきなり「発達障害者」として生きることになる。
その事実に「やっぱりね」と納得する人もいれば、ひどく戸惑い自信をなくしてしまう人もいることでしょう。
今まで知らなかった「できない自分」を他人からハッキリ突きつけられることで、アイデンティティが大きく揺らぐ経験をする-これが大人の発達障害の大きなつらさのひとつだと私は理解しています。
イエベだと思って生きてきたのに、今日からいきなりブルベになった。
そのことに戸惑いつつも、肌の色は個性のひとつだし、そこに善し悪しがないことはわかっています。
先日私が経験したアイデンティティの揺らぎはごく小さなもので、大人の発達障害のそれとは全く違う部類のものなのですが・・・
大人の発達障害当事者の中には、私の経験した戸惑いなんかよりもっと大きな、まるで天地がひっくり返るような「アイデンティティの揺らぎ」を経験している人がたくさんいるんだろうな・・・
そんなことをふと考えてしまった【ADHD夫を支える妻】でした。
本当の自分を知るところから始める
今日は、「アイデンティティが揺らぐ」をテーマに、パーソナルカラー診断の話や大人の発達障害の受容の話をさせていただきました。
今まで知らなかった自分を知ると、アイデンティティが大きく揺らぐことがあります。
それって正直、すごく戸惑うことなんですよね(大小にかかわらず)。
落ち込んだり、疑心暗鬼になったり、今までの自分を否定したり・・・心が忙しく動いて苦しいのです。
でも、本当の自分を知りそこに向き合うことで、未来は必ず開けると私は信じています。
くよくよ悩みながらも、ありのままの自分が輝ける生き方を。
そんなことを感じました。