こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私の夫は発達障害グレーゾーン。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、日常生活における不注意や衝動性に悩む、いわゆる「大人の発達障害」の当事者です。
今日は、夫を長年悩ませている”ある現象”を紹介します。
それは、ADHD最大級のパラドックスともいえるもので・・・!?
※過去記事をリライトしました!
1.頑張るために横になる⇒横になると頑張れない
例えば先日、こんなことがありました。
昨夜の夫、妻から頼まれた洗濯物を干したくなくてうだうだ。じきに眠気がきて、体が先にナマコになる。
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2021年9月9日
「よし!」「さぁ!」「んしょ!」など「気合い」のような声を出してみるものの、肝心の体はピクリとも動かず、1時間半ナマコ状態だった😇#体が正直すぎる人
洗濯物を干さなくてはいけないのはわかっている。
わかっているけど・・・なんだろう、すごく面倒くさい。
よし!疲れてるし、まずはちょっと横になろう。
横になったら、少し休んだら、そしたら頑張れる・・・はず?
しかし体はいうことを聞かず、そのまま・・・
↑これが夫の日常です。
また、例えばこんなこともあります。
お風呂に入ろうと、服も脱いだのに・・・
あれ、どうしよう、入るのが億劫になってきた。
でも頑張らなきゃ、昨日も入ってないし、汗臭いし・・・
よし!ここ(畳)でこのままちょっと横になろう。
スッキリしたら、そうしたら、頑張れる・・・はず?
結果、夫は全裸のまま、畳で朝を迎えることになります。
何ともじれったく、不可解な現象ですね。
2.なぜADHDは「頑張るために横になる」のか
「頑張るために横になる⇒横になると頑張れない」
定型の人からすれば、疑問でいっぱいかと思います。
だって、そうですよね?
「頑張りたいなら、横にならなければいいのでは?」・・・なんて。
しかし、夫はこう言います。
「頑張る」ために、横になってるの!
夫の言い分をまとめると、こういうことになります。
う~ん、ものすごく矛盾しているけど、背景を知ると納得できますね。
苦手なことや面倒なことに向き合うときほど、ゴロンと横になってエネルギーを補給したい。
でもゴロンしたら最後、意志の力は崩壊し、そのまま終わってしまうという・・・。
ADHD特有の「先延ばし癖」も、こういった背景があるのかもしれませんね。
3.対策
「頑張るために横になる⇒横になると頑張れない」
このパラドックスを打破するための対策はひとつ。
実は先日、Twitter上でも同様のことが話題になっていて、なるほど!と思いました(イラストの著作権の関係上、引用は控えます)。
「疲れている⇒まずは横になる」
これは一見正しいように見えます。
しかしADHDの人は、疲れているときこそ「横になる前にちゃちゃっと終わらせる!」
このことを最優先に意識しましょう。
それができたら苦労しないよ、だって疲れてるんだもん
夫はきっとそう言います。
しかし夫も含め、ADHDの人は覚醒中枢が弱いことで有名です。
横になったら最後、意志の力は崩壊し・・・
寝たら寝っぱなしに
よって、先延ばすと後々大変になりそうな重要案件は、横になる「前」に!まだ意志の力が働くうちに!死ぬ気で終わらせてしまうのがベターです。
ADHDよ、ここが人生の踏ん張りどころだ
またADHDの人は、「寝落ちて大事なタスクを先延ばす」という事態を防ぐために、普段から
- 疲れを溜めすぎない
- タスク量を減らす
などを合わせて意識しましょう。
4.まとめ
今日は、ADHDの「頑張るために横になる⇒横になると頑張れない」パラドックスについてお話しました。
ADHDの人は、「横になると寝落ちてしまう」自分をまずは自覚しましょう。
その上で、疲れとのバランスを見ながら、やるべきことだけは死守するようにしましょう。(と、夫に言いいたいです笑)