こんにちは。はっさくです。
私がHSPを自覚するようになって、日々体感していること。それは、普段使う「何気ない言葉」の心への影響はものすごく大きいということです。
私自身、自分の使う言葉によって、無意識に自分を追い込んでしまうことが多く困っています・・・(..;)
これでは自滅!言葉の使い方をもっと工夫したいな
たかが言葉、されど言葉。繊細な人ほど、自分が使う言葉には十分注意したいものです。今日は、HSPの私が選ぶ「繊細さんが自分を追い込む4つの言葉」を紹介します。
謙遜の言葉
1つ目は「謙遜の言葉」です。
「謙遜」「へりくだり」はコミュニケーションスキルのひとつ。相手を敬い自分は控えめな態度をとること、単刀直入にいえば、相手のために自分を下げることです。これらをうまく使えば人間関係を円滑に進める武器となりますが、過剰に使うと自尊心を下げ、自分を追い込んでしまうことになります。
以前、「過剰なへりくだり」をテーマに記事を書かせていただきました。そこから少し引用します。
「過剰なへりくだり(つまり誰かのために自分を下げすぎてしまうという行為)」によって、自分を自分たらしめている境界線が曖昧になってしまいます。すると、相手が一気に自分の境界線の内側に侵入してきます。自分の境界の曖昧さが、相手からのバウンダリー・オーバーを許容してしまうのです。(過去記事より)
※詳しくはこちら↓
gray-zone-family.hatenablog.com
バウンダリー・オーバーとは、片方が片方の境界線(バウンダリー)を知らず知らずのうちに踏み越えてしまっている状態のことです。それはまるで、相手が土足で自分の中に入ってくるような感覚で・・・HSPの私にとってはとても苦しい状態です。これが続くと、対等な人間関係が崩れてしまい、知らず知らずのうちに相手に服従する形の人間関係ができあがります。
謙遜・へりくだりによって心がズキズキ痛むようなら、今すぐ止めて!
心のズキズキは、過剰なへりくだりのサイン!繊細さんには十分注意してほしいところです。
自虐の言葉
2つ目は「自虐の言葉」です。
自虐とは「自分で自分をいじめ苦しめること」を指します。
どうしてこんなこともできないんだろう・・・
どうせダメな人間なんだ
私なんて美人じゃないし
恥ずかしながら、HSPの私は自虐が人一倍得意です(笑)物事がうまくいかないことをすぐに自分のせいにして、必要以上に自分を責めすぎる傾向にあります。
私も含め、自尊心の低い人ほど自虐の言葉を使ってしまいがちですが、これはメンタルに悪影響でしかありません。
特に、言葉に敏感な繊細さんが自虐の言葉を繰り返すことは大変危険です!
過剰な自虐によって、自分の言葉のトゲに自分で深く傷つき、自尊心はさらに低下・・・取り返しのつかないほどまで自分を追い込んでしまうかもしれません。
また「自虐ネタ」という言葉があるように、世の中には、自分を責めたり貶めたりすることで笑いをとる風潮があります。例えば、最近のお笑いや漫才などは自虐ネタがとても多くて・・・HSPの私は心がズキズキ痛んで、動揺してしまうことがあります。
お笑いに限らず、「自己紹介では自虐ネタを盛り込んで笑いを取れ!」など、現代社会では自虐がコミュニケーションスキルのひとつとして確立しているように感じます。
そんな世の中だからこそ、繊細なあなたにいいたい。
その自虐、心がズキズキ痛むようなら今すぐ止めて!
「過剰なへりくだり」と同様、自分を極端に下げてまで人に好かれる必要はないのですから。
同調の言葉
3つめは「同調の言葉」です。
同調には「他に調子を合わせる」「他人の意見・主張などに賛同する」といった意味があります。
これは、相手の意見に心から賛成して発せられる「共感の言葉」とは、似て非なるものだと考えています。
はっきりいいます。過剰な同調は「迎合」と同じ。自分を曲げてまで相手に同調する必要は全くないのです。
かくいう私も、人にNOを突きつけることがあまり得意ではありません。NOがいえない性格のせいで、思春期の頃の友人関係ではかなり苦労しました。
過剰な同調は謙遜と同様、自他の境界線を曖昧にし対等な人間関係を壊してしまいます。私自身、HSPを自覚してから「NOをいえない自分」を変えたいと強く思うようになりました↓
※「NO」によって境界線を引き直すことができます↓
gray-zone-family.hatenablog.com
※自分も相手も尊重する「アサーション」の基本についてはこちら↓
gray-zone-family.hatenablog.com
「わかるわかる!」
「いいね!」
「賛成!」
「ほんとそう!」
「あるあるだよね!」
↑相手にとって耳障りのいいこのような言葉をいう前に、一度立ち止まってほしいのです。
あなたは、心の底からそう思っている?
極論の言葉
4つめは「極論の言葉」です。
極論とは「極端な言い方や論じ方をすること」を指します。
例えば・・・
○○ができない私は生きている価値がない!
絶対に○○すべきだ!
こんなことやっても時間の無駄!
失敗した!最悪!
自虐同様、極論もまたHSPの私の得意分野です(笑)完璧主義で白黒思考の強い私は、物事がうまくいっていないとき、極論の言葉を並べたてて自分を責める癖があります。先日も夫に指摘されて、ハッとしました。
「極論の表現」が自分を追い込んでいることに、夫に指摘されてはじめて気がついた。
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2021年4月26日
「全然ダメ」「絶対〜ない」「必ず〜すべき」「全く〜ない」…etc.
真面目で不安の強い人は、自分に対してこうした「極論の表現」を浴びせないように気をつけよう。
言葉の精神的破壊力は想像以上だよ😢#HSP
繊細さんに特に注意してほしいのは、極論の言葉とマイナス思考とが結びつく瞬間です。「極論のマイナス思考」は鋭利な刃となって、あなたの傷つきやすい心をズタズタに切りつけます。
また人が極論に陥るとき、認知の歪みが起こっている可能性が考えられます(発達特性のある方や、HSPの方は認知の歪みが起こりやすいといわれています)。
※「認知の歪み」について、詳しくはこちら↓
gray-zone-family.hatenablog.com
冷静に考えれば、そもそも世の中は白黒つけられない曖昧なことばかり。多くの極論は、あなたの頭の中にしかないものかもしれません。
大多数の人は「そこそこ」で過ごしているよ。少し肩の力を抜こう!
まとめ
今日は、HSPの私が選ぶ「繊細さんが自分を追い込む4つの言葉」を紹介しました。
1.謙遜の言葉
2.自虐の言葉
3.同調の言葉
4.極論の言葉
これらの言葉は、一歩間違うと自他の境界を曖昧にしたり、鋭利な刃となって心を傷つけたりして、繊細なあなたをひどく追い込む要因になります。
HSPを自覚している人ほど、普段使う言葉を少し意識して、いい回しを変えてみることをオススメします☆