こんばんは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
今日は、HSP母によるHSC息子の育児についてお話しします。
人一倍敏感で不安やこだわりの強い私たちは似た者同士。2人でいることで不安が増幅され、ヘトヘトになってしまうこともあります(°°;)
そんな親子の最大の弱点は見通しの立てにくさからくる「強い不安」です。
そして、互いのこだわりや切り替えの悪さが、互いの不安を助長していることもわかってきました。
今日は、見通しを立てることが苦手なHSP母とHSC息子が「見通しが立たない不安」を解消するために実践していることを紹介します。
HSP母とHSC息子は似た者同士
私と息子は不安が強くて神経質。親子そろって人一倍敏感な人・子(HSP/HSC)であると自覚しています。
母(私)について
母である私は、強烈なHSP(人一倍敏感な人)気質と軽度のASD(自閉スペクトラム症)特性を持っています。
※私のASD特性は、完全に父譲りのものです↓
gray-zone-family.hatenablog.com
そんな私の日常の困り感は、以下です。
・聴覚過敏
・人一倍強い不安や恐怖
・強いこだわり
・融通の利かなさ&切り替えの悪さ
・過集中
・ワーキングメモリの少なさ
・感情の沸点が低い(すぐ爆発する)
HSP気質とASD特性の境目ははっきりせず、両者の間を行ったり来たりしています(笑)
※ちょっとASDでHSPな私について、詳しくは以下をお読みください↓
gray-zone-family.hatenablog.com
gray-zone-family.hatenablog.com
息子について
一方、3歳の息子は、強烈な聴覚過敏と、私に似たASD特性を併せ持っています。健診では発達について指摘されることはなく、今のところHSC(人一倍敏感な子)ととらえて育児をしています。息子の特徴は以下です。
・聴覚過敏(ADHDの夫譲り。私より10倍くらい強烈)
・人一倍強い不安や恐怖
・こだわり(母ほど強烈ではないが、細部にわたる)
・融通の利かなさ(癇癪の元)
※敏感っ子の息子についてはこちら↓
gray-zone-family.hatenablog.com
そんな親子の最大の弱点は見通しの立てにくさからくる「強い不安」です。
そして、互いのこだわりや切り替えの悪さが、互いの不安を助長していることもわかってきました。
以下で詳しく説明します。
HSP母とHSC息子、互いのこだわりが衝突すると「見通しが立たなく」なる?!
HSP母によるHSC息子の育児は、ものすごく大変です(°°;)
互いの声が互いの耳を刺激し、互いの恐怖が互いの不安を増長させ・・・些細なことで、2人してヘトヘトになってしまうこともあります。
特に大変なのは、こだわりとこだわりが衝突する瞬間です。互いのこだわりが衝突すると、2人そろって大きな不安に襲われます。なぜなら互いの強いこだわりが、各々の活動の「見通し」を悪くしてしまうからです。
例えば、私と息子のこんなこだわりが衝突するとします。
家事を時間内に全て終わらせたい!
積み木でカンペキな線路をつくりたい!
息子は超完璧主義で、遊びの中でも「○○がダメなら××で」という切り替えが苦手。遊びがうまくいかないとすぐに大癇癪を起こします(そして問題が解決するまで永遠に癇癪を起こし続けます(^0^;))。
普段の私なら、さっと息子の側へ行き、息子の気持ちを切り替える手助けをしたり、気持ちに寄り添って安心させてあげたりできるのですが・・・困ったことに、自分のこだわりが全開のときは、なかなかそれができません。
ワーキングメモリの少ない私は、活動の切り替えがとても苦手です。自分のこだわりの渦中に息子の癇癪が重なると、聴覚過敏も相まってパニックになってしまいます。(ほんと育児はものすごくマルチタスクなので苦手分野・・・)
そんな母を見て息子の癇癪は加速。母のメンタルもやられて2人でヘトヘトになってしまいます。このとき2人の心の中は、おそらくこんな感じです↓
今、どうしても家事を終わらせたい!息子はどうして待ってくれないのだろう?私の家事はいつ終わるのかな?
今、どうしても積み木を完成させたい!お母さんの家事はいつ終わるのだろう?僕の積み木はいつ完成するのかな?
ここに見られる互いの「見通しの悪さ」は、2つあります。
①相手の活動の終わりが見えないこと
②自分のこだわりの収束が見えないこと
※↑文字色はセリフに対応しています。
両者のこだわりが衝突すると、互いに相手のこだわりがいつ終わるのかが見えなります。相手の活動の見通しが立たないことで、自分の活動の見通しも立てられなくなります。これが不安をより強めてしまう原因だと考えています。
HSP母とHSC息子の「見通しが立たない不安」を解消する工夫
HSP母とHSC息子の「見通しが立たない不安」を解消するには、互いのこだわりを「いい頃合い」で上手に切り上げる工夫が必要です。上の例でいえば、私の家事がいつ終わるのかがハッキリわかれば、息子は少しだけ待つことができるようになります。
「洗い物が終わるまで待ってね」
「あと少し待ってね」
3歳児にそのような言葉だけでは弱い!ここでより明確に時間を知らせてくれるアイテムが登場します。それは音の鳴るタイマー!
具体的には、家事が終わりそうな時間を予測し、ちょうど良い頃合いにタイマーが鳴るようセット。そして息子にはこう伝えます。
タイマーが鳴ったら終わるよ!それまで待ってね
そうしたら、息子が少し待ってくれるようになりました。
タイマーを使うメリットは以下です。
・自分の活動の区切りを意識できる
・自分の活動の区切りを相手に示すことができる
⇒互いにとって見通しが立てやすくなる
・時計が読めない子どもでも明確に時間がわかる
・音でハッと我に返るため、集中が切れやすい(過集中対策)
・ルール化しやすい(理不尽に活動を切りれるよりも納得感が出る)
また以前は、公園などで「息子のこだわりを切り上げて帰宅すること」にとても苦労していました(息子の癇癪が終わるまでの「見通しの立たない時間」が大嫌いでした・・・)。最近では、外出先でもタイマーを使うようになり、息子の癇癪も減るとともに、私自身も「見通し」が少し立てやすくなりました。
息子にとっては、「タイマーの音⇒終了!」というシンプルなルールで動くことが心地よいようで、「いつ鳴るかな?まだかな?」と音を気にして積極的に動いてくれます。
まとめ
今日は、HSP母によるHSC息子の育児をテーマに、人一倍敏感な親子の「見通しが立たない不安」を解消する工夫を紹介しました。以下にまとめます↓
不器用な親子ですが、少しずつ互いが気持ちよく過ごせる最適解を見つけていきたいです。
※HSP母とHSC息子の、増幅する恐怖と向き合う工夫↓