こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
いっそ夫が「ADHD」だったらよかったのに・・・
初めてそんなことを思った日、胸が苦しくなりました。
夫はADHDグレーゾーン
夫はADHDグレーゾーン。
発達障害の診断名はありません。
でも、夫の抱える生きづらさは、ADHD当事者のそれと限りなく近いと感じています。
夫は特に、お金の管理が苦手で、数え切れないほどの失敗を繰り返してきました。
gray-zone-family.hatenablog.com
夫は数年前にWAISを受けていますが、凸凹の高低差はなんと40近く。
医師からもADHDの傾向が非常に強く出ているといわれています。
「診断の有無はどうされますか?」
医師は、発達障害の診断を望んでいるかどうかを私たちに問いました。
(こちらの意思を最大限尊重してくださる、素晴しいお医者さんでした)
「診断名はいりません」
当時の私たちにとっては、診断の有無はどうでもよくて・・・
そもそも受診の目的は、彼の苦手を理解し、生活に生かすことでした。
診断名があろうがなかろうが、夫は夫、それ以上でも以下でもない、
それで何かが変わるなんて、思っていなかったのです。
夫が「ADHD」だったらいいのにと思ってしまった
先日夫は、義母と大喧嘩をしました。
おはようございます🌞
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2021年3月17日
夫がADHDのことで義母と大喧嘩した。
親と喧嘩するのは中学以来らしいけど、これを機にもう少し特性と向き合って、親にも理解してもらえるよう、まずは自分が変わりたい、と夫。
義母への怒り、分かり合えない悔しさ…私も複雑な気持ちはあるけど、夫を応援したいです💐#ADHD
義母には夫の抱える苦しみが、
何一つとして伝わっていませんでした。
「そうはいってもグレーなんでしょ」
「何とかならないの?」
「いい加減しっかりしなさい」
以前から、彼女の言葉の端々に感じていた違和感。
今回それが、形としてはっきり現れてしまったようです。
義母は、夫の抱える生きづらさなどどうでもよくて、
夫の引き起こす金銭問題の深刻さだけを問題視しているようで・・・
この人は、夫の抱える金銭問題を、
ADHDの問題としては見てくれていないのだ。
まるで空を切るような、どうしようもない無力感を感じました。
私は怒りと悔しさで胸がいっぱいになりました。
そして・・・
グレーゾーンであることで理解が得られない世の中は嫌だけど、義母との一件で、初めて夫にADHDの診断があればいいのに…と思ってしまった。悔しいです。#ADHD #グレーゾーン
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2021年3月19日
夫が「ADHD」だったらよかったのに。
そんなことを思ってしまいました。
夫が今より生きやすくなるならば
発達障害グレーゾーンであること。
白でも黒でも、何者でもない私たち。
少し生きづらいけれど、それが私たちの実態に近いと思っていたし、
たとえそれで苦しむことがあったとしても、それでいいと思っていました。
・・・「グレーゾーン」は「グレーゾーン」として置いておく、そこにあえて名前をつける必要はないということ。それが私たちの実体に最も近いからです。
「普通」と「発達障害」の境界はとても曖昧です。ADHDと診断されようがされまいが、夫は夫。何かが変わるわけではないのです。
↓「グレーゾーン」のつぶやきより↓
gray-zone-family.hatenablog.com
でも、この数年で夫も変わってきていて・・・
ADHDとして見られることをあれほどまでに嫌っていた人が、
「ADHDである自分を理解してもらえると、ものすごく安心する」
とこぼすようになりました。
さて、どうしたものか・・・。
「グレーゾーン」のまま生きるか、「ADHD」として生きるか。
本音としては、そんなことを気にしなくても、
夫が夫らしく生きていけたらいいのになぁと思っています。
(>_<)
※「障害を嫌い、障害にすがる」・・・過去にはこんな葛藤もありました↓