グレーゾーンなわたしたち

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【HSP】自分も相手も尊重する「アサーティブ」ないい方・姿勢をマスターしよう

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こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。

先日、怒りの渦中のコミュニケーションのコツを紹介しました。 

gray-zone-family.hatenablog.com

今日は、自分も相手も大切にできる「アサーティブないい方・姿勢」を紹介します。自己主張が苦手なHSPさん必見!これを身につけることで、怒りをはじめとするネガティブな気持ちも相手に伝えやすくなります。

「イエス」を強要する人、「ノー」といえない人

 「いつもケンカになってしまう」

「ついついキツい口調になってしまう」

そんな悩みを抱えている人はいませんか。

私もその1人で、夫とよくケンカになります。例えば、自分の意見に対して夫の反応がイマイチだったとき。また、自分の意見に対して夫に「ノー」を突きつけられたとき。夫に対してついつい攻撃的になってしまいます。

「こんなにいっているのに!」

「どうしてわかってくれないの!」

「あなたはおかしい!」

相手と自分の意見が違うことで、自分の存在が脅かされたらどうしよう・・・

人が攻撃的になるのは、そんな恐怖心の裏返し。攻撃的な人は、相手に「イエス」を強要することで、自分の絶対的な正しさを主張します。そうすることで、自分を守っているのです。

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一方、こんな悩みを抱えている人もいます。

「自分の意見がいえない」

「相手に全て合わせてしまう」

私も家族以外の人に対しては、必要以上に遠慮してしまうところがあり、自分の意見がなかなかいえません。自分は嫌だと思っているのに、相手に「ノー」といえない。それどころか、自分が我慢することでその場を丸く収めようなんて思ってしまうことも・・・。

「ノー」が伝えられないと、自分のしたいことが全くできなくなり、フラストレーションが溜まります。

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「イエス」を強要する人と、「ノー」といえない人。どちらも健全な人間関係を築けそうにありませんね。

 

上手に自己主張する「アサーティブな人」

上のどちらのタイプにも陥らず、人間関係を上手く構築できる人はこんな人です。

①自分のいいたいことや、自分の気持ちを相手に素直に伝えることのできる人

②相手の話に耳を傾け、相手の考えや気持ちをわかろうとする人

①②のようなかかわりのことを、心理学的には「アサーティブ」または「アサーション」といいます。これは、自己主張が過不足なくきちんとできるという意味です*1

アサーティブな人は、相手の意見をしっかり傾聴し、理解することができますが、相手の意見に全面的に賛同するわけではありません

「アサーティブ」な人は、相手に「ノー」といわれることも、「イエス」と言われることも可能性として半分ずつあるということを了解しています。

(平木典子「人間関係が驚くほどうまくいく いいたいことがきちんと伝わるレッスン」2008、大和出版、p108)

相手の意見に反対することもありますが、気持ちを交えずに冷静にそのことを伝えるなど、相手にわかってもらおうとする努力を惜しみません。

アサーティブな人は、自分と相手を上手く切り分け、相手と自分の違いを冷静に認識します。その上で、自分のことも相手のことも、どちらも大切にすることができるのです。

 

アサーティブないい方・姿勢をマスターしよう

アサーティブな人になるためには、以下のようないい方や姿勢をマスターしましょう。

 アサーティブないい方

①「〜すべき」ではなく「〜したい」「〜してほしい」という

語尾を少し意識するだけで、「常に自分の思い通りになるとは思っていない」というニュアンスが伝わります。すると、相手への押しつけにならず、自分の意見をやんわり伝えることができます。

例)「朝食はパンを食べるべき」→「朝食はパンを食べたいな

  「遅刻するなら連絡すべき」→「遅刻するなら連絡してほしいな

②「私メッセージ」で話す

「あなた」を主語にして話すと、不快な感情の責任を相手に押しつけてしまうことになります。不快な感情の主語は相手ではなく「自分」気持ちを伝えるときは、「私」を主語にして伝えましょう。

例)「約束を破るなんてひどい!」→「約束を破られると悲しいよ

  「いつまで寝ているの?!」→「早く起きてほしいな

 

 アサーティブな姿勢

①相手に「ノー」といわれることを恐れずに、自分の意見をしっかり伝える

相手に「ノー」といわれることと、「イエス」といわれることが半分ずつあると理解します。

②相手の話を傾聴する

自分と意見が違ったとしても、「なぜこの人はそう思うのだろう」と、相手の意見を能動的に聴きます。

②違いを理解した上で、「どうするか」を相手と建設的に話し合う

①②を行った上で、互いの意見をすり合わせていく作業を惜しまないようにします。

 

まとめ

今日は、アサーティブないい方や姿勢について紹介しました。

私も夫と共に、アサーティブなコミュニケーションを練習中です。夫婦ゲンカはなかなか減りませんが(笑)、以前よりお互いの違いが見えて、建設的なコミュニケーションがとれるようになってきました。

アサーティブなコミュニケーション、皆さんも試してみてください。

(^^)/

<参考>平木典子「人間関係が驚くほどうまくいく いいたいことがきちんと伝わるレッスン」2008、大和出版、p94-p128。

 ※アサーションは自他の境界(バウンダリー)を引くときも役立ちます↓

gray-zone-family.hatenablog.com

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*1:平木典子「人間関係が驚くほどうまくいく いいたいことがきちんと伝わるレッスン」2008、大和出版、p104