グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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私と愛着③~夫が泣いたのは、夫にも「見捨てられ不安」があるから

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こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。

ちょっとASDでHSPな私の心の闇を語るシリーズ【私と愛着】第3回。

昨日偶然、私の中にある強烈な「見捨てられ不安」を夫に吐露することになりました。軽蔑されるかもしれないと思っていたのに・・・夫の反応は意外なものでした。

※私と愛着②はこちら↓

 

夫に感情を受け止められた気がしないとき

昔から不安、悲しみ、恐怖の感情が人一倍強かった私。それらは私という存在の根底を揺るがすほどの強烈なものなのですが、周囲に理解されることはほとんどありませんでした。

それらはふとしたきっかけで突然出るもので、周囲はこうした私の感情の起伏に付いていけず、戸惑うようです。夫はそんな私に、とてもドライな反応を示すことがあります。

「俺にははっさくの感情が全くわからない」

「なんで今そんな気持ちになるわけ」

「俺に何を求めているの」

そう突き放すことがあるのです。おそらく夫は戸惑っているだけなのですが・・・私はその態度に深く傷ついてきました。

強い不安や恐怖心に苛まれているとき、夫に上のようなことを言われると、奈落の底に突き落とされたような絶望的な気持ちになります。

そんなとき私の心は幼少期の自分に戻るのです。

母親に対して強烈にある「見捨てられ不安」。それはただの不安ではなくて、大切なものに見捨てられるような言い様もない恐怖それと似た感情を、私は夫にも抱いているようです。

夫に突き放されたと感じたとき、悲しくて、寂しくて、必死で夫にしがみつきたくなります。

わからないなんて言わないで。

私と同じ気持ちになって。

私を見捨てないで。

夫は私とは違う人間だということも、自分の認知が歪んでいることも、頭ではわかっているのに・・・夫に「わからない」と言われるだけで、否定されたような気持ちになります。そして、私のその強い感情が、いつも夫を混乱させているみたいです。

「見捨てられ不安」の話を吐露した

昨夜も夫と口論になり、会話の中で過去のイメージがフラッシュバックしました。ただただ悲しくて寂しくて、勝手に涙が止まらなくなってしまったのです。

私が感じすぎているだけなんだ。

私の感情は取るに足らないものだ。

私は誰にも理解してもらえないんだ。

そんな言い方で突き放さないで。

私を見限らないで。

そのとき、「見捨てられ不安」の話が口をついて出てきました。話し終えたとき、さっきまで怒っていたはずの夫が、なぜか涙ぐんでいました。

夫にも「見捨てられ不安」があると知った

夫は言いました。

「今まではっさくの『悲しい』とか『寂しい』とかがよくわからなかったんだけど、今ようやくわかった。相手に受け止められないことが、ものすごく怖かったんだね」

大切な人にわかってほしいのにわかってもらえない恐怖。

自分のことが大切にされないような恐怖。

今度こそ見捨てられるかもしれない恐怖。

夫も複雑な幼少期を過ごしており、それを今でも引きずっている大人。夫の中にも強烈な「見捨てられ不安」があると知りました。

そして夫は、最後にこう言ってくれました。

「はっさくと同じ気持ちになれなくても、これからはもう少しはっさくの気持ちに寄り添ってあげられると思う」

この言葉を聞いてものすごく安心して、この人と一緒でよかったと思いました。

 

※私と愛着④はこちら↓