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発達障害とトラウマ~ADHD夫とお金のトラウマ【幼少期編】

こんばんは、【ADHD夫を支える妻】はっさくです!
先日新しいカッパを買いました。土砂降りでもどんとこい!という感じですが、そのカッパを着るとなぜか雨は止みます・・・。晴れた日に全身カッパずくめの空振りアラサーがいたらそれは私です。

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さて、今日のテーマは【発達障害とトラウマ】
夫の引き起こす金銭トラブルの背景には、子どもの頃からの深いトラウマがあることがわかりました。
 

お金が絡むと色濃く出るADHD

夫の周りではお金のトラブルが絶えません。支払いの滞納、送金ミス、借金など・・・今までヒヤヒヤすることがたくさんありました。

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夫には不注意優勢型ADHDの傾向があって、傘をなくしたりなど日常生活におけるいろんな「うっかり」をしますが、発達診断の結果はADHDグレーゾーンでした。夫はたしかに「ちょっとうっかりが多い人」ではあるけれど、お金に関すること意外は、普通の人と同じように社会生活を送ることができています(これについては本人の努力もあるとは思います)。
 
どうも夫のADHDは、お金が絡む場面において色濃く出てしまうようなのです。
 
発達障害に限らず、人は誰しも「苦手だな」「嫌いだな」と思う物事を目の前にすると、緊張によって心と体が萎縮します。「失敗したらどうしよう」と思えば思うほど失敗してしまう、そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。
 
夫の場合、生まれ持ったADHD特性や敏感さによって、通常時から脳内多動に悩まされ、注意力散漫な状態が続いています。しかしその程度には波があります。やはり苦手なことや嫌いなことを前にすると、それらは激しくなるといいます。
 
特に夫は「お金に関わる手続きをするときに脳が激しく消耗して冷静ではいられなくなる」らしいのです。それは夫がお金の手続きに対して激しい苦手意識を持っているからなのですが・・・この異様なまでの苦手意識はどこからくるのでしょうか。
 
これについては長年ブラックボックスとなっていましたが、最近になって思い出したようにポツポツ話してくれるようになりました。
 
どうやら夫は、お金に対する大きなトラウマを抱えているようです。そしてこれは、表面的にはお金の問題なのですが、その根底にあるのは愛着形成の問題だったのです。
 

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ここからは、夫のお金に対するトラウマをつくってしまった象徴的な出来事を【学童期】と【青年期】に分けてまとめます。
 
 

トラウマ【学童期】「お小遣いの使い方」

ことの始まりは学童期。夫の家では小学校進級と共に完全にお小遣い制になったそうです。好きなものを買うときは親にねだるのではなくて、お小遣いをコツコツ貯めてそこから支払うという感じです。
 
でも、自分のお金だから自由に使っていいというわけではなく、その使い道についてかなり厳しく言われていたそうです。とりわけ「無駄遣い」に関してはとても厳しかったようで、夫は一つ一つの買い物に「怒られるのではないか」と、毎回義母の顔色を伺っていたみたいです。
 
義母はとても気分屋で、夫いわく「叱るときの規準が全くわからなかった。ほとんど気分で怒るような人だった」とのことです。
 
ある日、夫は親戚からお小遣いをもらいました。義母はそれを「ちゃんと貯金して大切にすること」と夫に渡したそうですが、夫はそのお金で当時流行っていたカードゲームを箱買いしました。
 
それまでカードゲームは、少ないお小遣いで1枚ずつしか買うことができなかったのですが、夫の周りでは「親に箱買いしてもらった」とひけらかす友人もいたようで・・・「自分の家では絶対買ってもらえなかったから、いつも羨ましかった」夫はそういいます。
 
親戚からもらったお小遣いで箱買いしたカードゲーム。それが親にばれたときに、罵声と共に親から言われた言葉が忘れられないと言います。
 
「あんたは無駄遣いばかりする」
「あんたはだらしない」
「あんたのことは信用できない」
 
 

ADHD、愛着障害、そしてトラウマ

話を現代に戻します。夫は今でもよくこんなことを言います。
 
「自分はだらしない」
「無駄遣いはしたくない」
 
幼い頃に母から言われた「だらしない」「無駄遣いばかりする」という言葉が、夫の心にこびりついて離れないと言います。お金のミスをする度に、「無駄」なお金が飛んでいく度に、そのトラウマは心に深く刻まれていくそうです。
 
ADHD愛着障害、そしてトラウマこれらは全て深い関わりがあります。
 
今日はADHD夫とお金のトラウマについて、【学童期】までさかのぼってお話しました。【青年期】については次回以降まとめます。
 
ではまた!
 
 

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