こんばんは、はっさくです。
私の夫は不注意優勢型のADHD。うっかりミスが多く金銭トラブルが絶えません。
実は昨日も夫の支払いミスが発覚し、朝から対応に追われていました。
昨日ミスが発覚する直前に、夫から投げかけられた一言。
その言葉は、まるで私のことを試しているかようで…
私は夫を信じていないのか
「はっさくは俺のことを信用していないよね」
夫から不意に投げかけられた一言に、私は激しく動揺してしまいました。
夫はこのように続けました。
「俺の全てを理解するなんてできないだろうし、理解しろとも思わない。ただ、時々すごく悲しくなる。」
あのとき私は、彼になんと言えばよかったのだろう・・・。
夫の抱える金銭的問題
夫は現在、主要口座にいくつか問題を抱えいます。口座振替がうまくいかないために支払いは全て手払いで行なわなければなりません。
夫は度々ATMの操作ミスをします。例えば送金先を間違えたり、送金したつもりでお金が全く動いていなかったり・・・
夫はATMの機械の前に立つと、ADHD特有の注意力散漫状態に陥るようです。そのせいか、彼のATMでの記憶はいつも曖昧・・・ほとんど何も覚えていないのです。
記憶を信用できない中で、夫の振り込みを証明する重要な手がかりとなるもの、それが領収書です。夫には支払いの度に必ず領収書を私に見せるよう伝えていますが、夫はよくその領収書をなくしてしまいます・・・。
昨日も大事な支払いの領収書を夫が紛失してしまい、そのことで口論になりました。
夫はたしかに支払ったというけれど・・・ただでさえミスが多い上に記憶も曖昧、領収書も通帳も紛失中で、ネットバンキングもブロックされていて、おまけにコロナで銀行窓口は縮小している状態・・・詰んでいるとしか言い様がありません。
「とりあえず領収書を探そう」私は夫にそう何度か促しました。
そのとき夫の口から出たのが、先ほどの一言でした。
「はっさくは俺のことを信用していないよね」
夫のことをどこまで信じられるか
夫の問いかけに対してなんと答えたらよかったのか。
「私はあなたを信用している」と言えば、それは嘘になります。
たしかに私は、夫を信用しきれていないところがあるからです。
夫は以前、借金の事実を私に隠していたことがあります。
いろいろ事情があったのは今では理解しています。
でもあの日以来、私は金銭面に関して夫をほとんど信用できなくなりました。というか「意図的に信用しないようにしている」というのが正しいかもしれません(あくまで金銭面に関してです)。
これは決して否定的な意味ではなく、ADHD夫を支える妻として、夫との程よい距離感を模索した結果そうなったのです。
私は彼の人間性を信じています。
そして彼との未来を信じています。
私には彼しかいない、そう思っています。
ただ、彼自身を信じていることと、彼のADHDからくる生活を脅かすような金銭トラブルを容認することは、やっぱりイコールにはならないのです。
私はADHD夫を支える妻になることを決意しました。
何があっても夫から逃げない。この人と生きよう。
そう腹をくくって今があります。
しかし、私も決して強くはない1人の人間です。
金銭面に関して夫を信用しすぎると「夫に裏切られた」という思いが日ごとにつのり、呼吸ができなくなりそうですし、事実、昔の私はそうなっていました。
夫のことを信じきっていたからこそ、大きな金銭トラブルの度に夫に裏切られた思いでいっぱいになり、彼をキツく責め続けてきました。
でも最近はこう思うのです。
「夫婦だからといって相手の全てを信じきる必要はないし、好きになる必要もない」
少し冷たく感じるかもしれませんが、そう思ったら気持ちがちょっとだけ楽なのです。
彼のこういうところは大好き。でもこういうところは正直困っちゃうし、どうしても好きになれないな・・・
そんな具合に、夫婦といえどもほどほどの距離感でいいのではないでしょうか。
ほどほどの距離感で
「はっさくは俺のことを信用していないよね」
ごめんね。あなたからの問いかけに、私はきっと満足のいく答えが出せません。
でもこれは、私が私でいるために必要なことなのです。
あなたのことは大好き。
愛しています。
でもどうかこの、
ほどほどの距離感を許してくださいね。
彼と一緒に、どちらも傷つかず生きていける方法を模索したいです。
おしまい。
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