グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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【第2回】発達障害の人は借金や詐欺に要注意!~ADHD夫、借金から詐欺の被害に発展したよ(><)!!

こんにちは、はっさくです。
 
今日は【発達障害の人は借金や詐欺に要注意!】の第2回です。
前回は、なぜ発達障害の人が定型の人よりも借金をしやすく、詐欺にあいやすいのか、その理由についてお伝えしました。
 
今回は、様々な金銭トラブルに通じている(?)私たちの体験談から、【発達障害×借金&詐欺】の恐ろしさについて詳しくお伝えします。
 
 

ADHD夫の場合~借金から詐欺の被害へ発展?!

 
私の夫はADHD。忘れっぽくそそっかしいので、お金の管理が苦手です。ある日夫が私に内緒で借金をしていることが発覚!この借金がもとで詐欺の被害にも悩まされるようになったのです・・・。
 

衝動的に借金!滞納を繰り返す

 
夫が借金をしたのは、就活や結婚のための資金繰りに不安を覚えたから。はじめの額はそれほど大きくはありませんでしたが、借金が発覚したときには既に倍額に膨れあがっていました(>_<)
 
夫の借金には、以下のような共通点があります。
  1. 「お金が足りなくなるかも?!」という焦りによる衝動性
  2. 返済計画立てられず 、支払いを先延ばし
  3. 誰にもいえず1人で抱え込む
 
1や2ではADHDの衝動性や計画性のなさ、先延ばし癖がみられます。話を聞くと、お金が本当に足りなかったわけではなく、「足りなくなるかもしれない恐怖」があったといいます。衝動性に身を任せる前に、一度立ち止まって冷静に考えたり、誰かに相談したりできていたら、借金をしなくて済んだかもしれません。
 
夫の借金が発覚したときのエピソードはこちら↓

gray-zone-family.hatenablog.com

 

借金完済後、悪質な詐欺に悩まされる

 
借金を完済したにもかわらず、夫宛に「借金の返済が認められない」「期限までに返済しないと裁判書に訴える」といった内容の督促状が大量に送られてくるようになりました。借金がもとで個人情報が漏れてしまったようで、消費者金融会社を装った複数の悪質な詐欺(架空請求)に悩まされるようになったのです(T-T)
 

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それらの督促状は色や形が本物とそっくりなだけでなく、名前、住所、カード番号、貸し付けの時期や金額までがリアリティがあって恐ろしかったです・・・((((゚д゚)))))!!!
 

ADHD夫は詐欺を見破ることに一苦労

 
定型の人であれば、「借金は完済したはずなのに何で?おかしい!」と早い段階で詐欺に気づくかもしれません。しかしADHDの夫は、以下のような理由から詐欺を見破ることに苦労しました。
 

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ここでもADHDならではの問題が勃発・・・

 

①借金返済手続きの記憶が曖昧
ADHDの夫はうっかりミスが多く、ATMなどで「支払ったつもりになって忘れている」ということがよくあります。借金返済に関する記憶も全て曖昧だったので、自信を持って詐欺を跳ね返すことができませんでした(__;)
 
私が「本当に完済したの?」「履歴は?」「証明書は?」とあれこれ質問しても、「わからない(°°;)」「覚えていない(°°;)」を繰り返し、最終的には「記憶にないけどやっぱり俺が手続きでミスしたんだと思う(>_<)」と言い出す始末。私まで右往左往してしまいました。
②大事な書類等を紛失
ADHDの夫は、手元の作業に意識を集中させることが難しく、重要書類をよく紛失します。借金返済に関しても、消費者金融のカードや領収書をはじめ、完済を証明する全ての書類を紛失してしまいました・・・。
 
夫の借金の返済を証明するものは、夫の頼りない記憶以外に一切残っておらず(!)、このことが詐欺を見破ることをより困難にしました・・・。
 
③確認の日程調整を先延ばし
ADHDの夫は苦手な作業を先延ばしにする癖があります。この先延ばし癖が「詐欺かもしれないし本物かもしれない」という不安を長引かせました。
 
借金完済を証明するために、消費者金融会社の窓口で確認する必要がありましたが、「休みが取れない」「疲れている」「忘れた」とあれこれ理由をつけて、夫はなかなか実行に移してくれません。詐欺の真偽がわからないまま、督促状は増え続け、請求額も膨らんでいきました。これにはさすに焦りましたが、私が催促をする度に喧嘩になるので、どうすることもできませんでした・・・。
 
不安はあったものの、その間、督促状には一切返信せず、代わりに手紙の内容を穴の空くほど熟読し、送り主の住所や電話番号などを血眼で検索しまくりました。そしてついに、詐欺集団の手口をつかむことができたのです(>_<)!!危機一髪、被害を免れた私たちでした。
 
 

架空請求から裁判に発展?!

 
数年間、のらりくらりと詐欺をかわしながら生活する中で、一度だけ息が止まるような経験をしました。
 
それは、裁判所からの「特別送達」が書留で送られてきたとき。なんと、詐欺集団から身に覚えのない金額を請求され続けたあげく、実際に裁判所に訴えられてしまったのです!!*1
 

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それは正真正銘、裁判所からきた手紙でした・・・
幸い「督促異議申し立て」を行ったため大事に至りませんでしたが、相手の訴えに対して返答をせず放置してしまった場合、たとえ詐欺であっても財産の差押えが起こってしまうとのことでした(;´Д`)夫1人だったら先延ばし癖を発動させて、封を開けず放置していただろうな・・・そう思うと今でも恐ろしくなります。
 
世の中には弱いところにつけ込んでくる悪い人たちがいるんだなぁと、身に染みて感じた経験でした。
 
 

おわりに~自分の身は自分で守る!

 
今日はADHDの夫の借金&詐欺の体験談をお話しました。悲しいことに、我が家では、消費者金融からの架空請求が数年経った今でも続いています。でも、先日ようやく借金の完済証明書を発行してもらうことができたので、この手の詐欺は自信をもって跳ね返せるようになりました!!借金を完済した方は、防備録のためにもぜひ完済証明書を発行することをオススメします。
 
ADHDに関わらず、発達障害の人は借金をしたり詐欺にあったりしやすいといわれています。我が家のようにならないためにも、「借金をしない家計づくり」「詐欺の被害にあわない心構え」が本当に大切です。
 
第3回は、【借金をしない!詐欺にあわない!発達障害の人が賢くお金をやりくりする方法という内容でお伝えします!
 
ではまた~★

*1:ちなみに 私たちがあった詐欺はこんな手口です↓↓裁判所の「特別送達」を装った詐欺もあるようです。