こんにちは!暑さにとろけそうなはっさくです。
今日から【発達障害の人は借金や詐欺に要注意!】というテーマをシリーズでお届けします。
発達障害の人は定型の人より、借金が深刻化しやすく、詐欺の被害にあいやすいといわれています。もちろん私たち夫婦も例外なく(主にADHDの夫ですが)・・・それはもう様々な経験をしました。°(° ˆᴗˆ °)°。
私たちの体験談は、次回詳しくお伝えするとして・・・
1回目の今日は、発達障害の人は、なぜ定型の人よりも借金をしやすく、詐欺の被害にあいやすいのか、その理由についてお伝えします。
発達障害の人は本当に借金や詐欺の被害にあいやすいの?
はじめに断っておくと、発達障害の人全てが借金をするとは限りませんし、詐欺の被害にあうわけでもありません。ただ、特性から借金が深刻化しやすかったり、詐欺の被害にあいやすいということは事実です。
ADHDの夫は金銭トラブルがとても多く、先日そのことで発達障害者支援センターに相談に行きました。
相談員さんの話によれば、それは夫に限ったことではなく、ADHDをはじめとする発達障害の人の日常の困りごととして、お金の管理ができない、借金やギャンブルから抜け出せない、詐欺の被害に悩んでいるというケースはかなり多いようです。
次は、それぞれの発達障害の金銭面での特性についてみていきます。
ADHD、ASD、LDの金銭面での特性*1
ADHDの場合
ADHDは、衝動性からギャンブルや借金を繰り返しやすく、支払計画を立てること苦手なことから、借金が泥沼化しやすいといわれています。
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衝動買いなど計画外の出費をしやすく、ギャンブルにはまりやすい。
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企業や投資など、面白いと思ったらリスクを顧みずに始めてしまう。
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不注意や抜け漏れが多く、お金の管理が苦手な人が多い。
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計画を立てることが苦手なため、返済計画が立てられない。
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面倒な作業を先延ばししてしまうため、支払いの滞納が起こりやすい。
ASDの場合
ASDは、話の裏を読むことが苦手で、真面目な性格の人が多く、特に詐欺の被害にあいやすいといわれています。また、強いこだわりがあるため、一度借金をすると抜け出せなくなるので注意が必要です。
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好きなものへの強いこだわりから、生活に困っても趣味などにお金を費やす。
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予算を厳格に守ろうとし、突然の出費があるとパニックになってしまう。
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完璧主義なので、家計簿などが上手くいかないと途中で放棄してしまう。
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真面目で話の裏を読むことが苦手なことから、うまい話を真に受けてしまう。
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極端な思考に陥りやすい。
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セールスなどの勧誘を上手く断れない。
LDの場合
LDは、読み・書き・計算が苦手なため、お金の管理が苦手な人が多いといわれています。また、それらの弱みにつけ込んだ詐欺など、様々な金銭トラブルに巻き込まれやすいです。LDはADHDやASDを併発していることが多いため、合わせて注意が必要です。
- お金の見積もりができず、予算を立てられない。
- 家計簿をつけるといったお金の管理・計算が苦手。
- 契約書など複雑な表現の文章を読み解くことが難しく、自分に不利な内容でも気づかない。
おわりに~お金のリスクに対する意識を持つこと
今日は、ADHD、ASD、LDの特徴を踏まえ、発達障害の人が借金を深刻化させやすく、詐欺の被害にあいやすい理由をお伝えしました。
発達障害であっても、全ての人が借金をするわけでもないし、詐欺の被害にあうわけではありません。しかし、「発達障害のある自分は、定型の人よりも借金をしやすいし、詐欺にあいやすい傾向にある」というように、お金のリスクに対する意識を持っているだけで、実際にそういった場面に出くわしたときに、少しでも冷静に対処しやすくなります。
次回は、ADHD夫の体験談として、借金から詐欺の被害に発展してしまったケースを紹介します!(^^)!
ではまた~★
*1:村上由美『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手にお金と付き合うための本』翔泳社、2019、p13ー14を参考に。