グレーゾーンなわたしたち

【ADHD夫を支える妻】はっさくのブログ。発達障害、HSP、メンタルトレーニング、教育に関するあれこれを発信中!

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結婚直前にADHD夫の借金が発覚した話~ADHDの「衝動性」は恐ろしい?!

GW最終日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 
昨日盛大に夫と喧嘩をしたので、なかなか気分が晴れないはっさくです。
 
今日は私たち夫婦の結婚にまつわるエピソードです。
 
実は以前から書き進めていた内容ですが、書いている途中で思い出すのがしんどくなって、しばらく書きかけのまま放置しておりました。そろそろ前へ進みたくなったので、がんばって続きを書きます!
 

晴れの日の裏にあった出来事

 
数年前の梅の花がきれいに咲く季節に、私たちは結婚式を挙げました。
 
結婚式は晴天。大切な人たちに見守られながら、互いに誓いの言葉を交わしたとき、「ああ、これでやっと夫婦になれたんだなぁ」と、嬉しいような照れくさいような気持ちになりました。
 
そんな人生で最も幸せな瞬間を思い出すたび、同時に私はすごく悲しい気持ちになるのです。

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なんと・・・!入籍の直前に、夫の借金が発覚したのですΣ(゜д゜)!ガビーン
 
夫は学生時代から私に内緒で借金をしていたようで・・・結婚後、お金は何とか完済したものの、その後もお金のトラブルが絶えませんでした。
 
そして数年後、夫は心療内科にて発達障害(ADHD)のグレーゾーンと診断されました。
 
これは、私たち夫婦の苦難の始まりの物語です。
 

事の発端は・・・

 
入籍を1ヶ月前に控えたある日のこと。
 
部屋の掃除をしていた私は、ファイルの中に無造作に入れられた手紙の束を発見します。
 
何気なく中を見た私は、その場で失神しそうになりました・・・・・・!

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それらは全て、消費者金融から彼宛てにきた督促状でした。それも、1つの会社からではなく複数の会社からきたもので、支払期限は過ぎ、金額は倍に膨れあがっていました。(ついでに奨学金の滞納の手紙も大量に発見。彼の奨学金はほぼ未払いの状態であることがわかりました・・・(°°;))
 
彼は借金をしている??!私に内緒で??!
 
夫とは結婚前に2年ほど同棲していたので、当時の私は、彼のことを全て知っているような気になっていました。
 
いつも冷静で論理的な彼(当時はそう見えていた)が、まさか借金の泥沼にはまっているなんて・・・うそでしょ?!・・・信じられない(>_<)!
 
今思えば、当時も今と同じように、光熱費の料金の滞納により、ガスや電気が止まることが何度もありました。金銭系が弱いというフラグは立っていたのに・・・当時夜勤のある仕事をしていた彼に対しては、「忙しい中ではそういうこともあるよね」と無理矢理自分を納得させていたのです。
 
だから彼の抱える現実が受け止めきれなくて、ただただショックでした。
 

彼に問い詰めてみると・・・

 
帰宅した彼に問いただしたら、彼はその場で泣き崩れました。そして何度も何度も私に謝りました。
 
話を聴けば、借金をしているのも滞納をしているのも事実。借金の波は大きく2回ありました。
 
第1の波は就活中。就活で苦戦する中アルバイトで貯めたお金は底をつき、八方塞がりだったようです。
 
第2の波は、皮肉にも私たちの結婚が決まったとき。指輪を購入するときに予想外の出費に驚き、挙式のための資金が底を尽きるのが怖くなったようです。
 

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膨れあがる借金・・・
 
当時の夫は「これくらいすぐに返せる」と思っていたそうですが・・・今思えば、ADHDの夫にとって「期限内に計画的に返金する」というのはこの上なく難しいこと。当然、金額がどんどん膨れあがって大変なことに。
 
当時の夫はこの結末に思いを馳せることができませんでした。
 

ADHDの衝動性の恐ろしさ

 
最近になって、ようやく当時のことをポツポツ話してくれるようになった夫。借金をしたときの心境をこう語ってくれました。
 
「自分は、切羽詰まったりどうしようもなく不安になったりすると、衝動的に行動してしまう。借金をしたときの自分は冷静な判断ができる状態じゃなかった。自分が信じられない。自分をコントロールできないことが怖い。」
 
当時の夫は、自分がまさか発達障害の傾向があるとは思ってもみなかったので、自分の衝動性を俯瞰してみることができなかったようです。
 
そのとき夫が少しでも冷静になれていたら、一時の衝動性に身を任して行動することはなかったことでしょう。
 
このときの体験がトラウマになっている夫。ADHDの衝動性の恐ろしさを痛感したようです。
 
※ADHD夫の衝動性について↓ 

夫の借金に気づかなかった私

 
夫の借金のことは、私にとっても辛い記憶。
 
追い詰められて、誰にもいえずに借金をしたときの夫の背中を想像してみては、独りぼっちで心細かっただろうなぁ、ずっと側にいたのにどうして気づいてあげられなかったのだろう、とあれこれ考えてしまいます。
 
就活中のことは両親に、結婚資金のことはまず私に相談してくれれば、借金なんてしなくて済んだのに、どうして相談してくれなかったんだろう・・・。
 
(夫は「人を信用できない」ところがあり、SOSを出すのがとても苦手。おそらく幼少期の育ちが関係しているのかな、と本人は言っています)
 
結婚式を思い出すたびに夫の借金のことを思い出し、そのたびに今でも悲しい気持ちになります。
 
もう二度とこんな悲しいことが起こらないようにしたいです。
 

この経験から学ぶことは

 
夫の借金発覚と同時に始まった私たちの結婚生活。
 
借金は両親に助けてもらいながら何とか完済することができましたが、その後も悪質な詐欺に悩まされたり、諸々の支払いの滞納を繰り返したり、相変わらずトラブルが絶えずドタバタの生活が続いています。
 
こうした紆余曲折を経て、最近、夫にADHDの傾向があるとわかりました。借金発覚は、結果として夫のへの理解も深まったので、過ぎてしまえば必要な経験だったのかな?
 
この経験から学ぶことは以下です。このことは夫とも共有しており、今後気を付けていきたいです。
 
↓↓
 
【教訓】
  • ADHDの夫は追い詰められると衝動的になる。
  • 衝動的な判断はトラブルのもとになる。
 
【夫が気を付けること】
  • 不安や焦りを自覚する。
  • 心身の状態が不安定なときに大きな決断をしない。
  • 衝動的に動く前に一呼吸置く。
  • 困ったときは1人で抱え込まずに誰か(はっさくとか!)に相談する。
 
【私が気を付けること】
  • 夫の心身の状態に日頃から気を配る。
  • 夫のSOSに耳を傾ける。
 
 
 傷は深く、そう簡単に癒やされるものではありませんが、いつか「こんなこともあったね~」と笑い合えるようになりたいです。
 
おしまい!(^^)!
 
夫の借金が詐欺に発展した話はこちら↓↓