こんにちは。はっさくです。私の夫はADHDグレーゾーンさん。そんな夫と一緒になって今年で10年。早い!
今回は、ADHDと向き合う夫の心に訪れたある変化のお話。
ここ最近の夫、相変わらずお金の手続きは苦手だしうっかりミスも多いのですが、心なしか今までより少し前向きになった?
いろいろな変化を受けながら、2人の関係も新たなステージへと向かう予感がします✨
夫の決意
先日仕事から帰ってきた夫から「大事な話がある」といわれました。
???
何よ急に改まって。いろんな意味でドキドキするんですけど・・・(°°;)。
夫は日中に銀行の手続きを済ませてきたばかり。さては・・・また銀行で重大なミスをしでかしたか?そう瞬時に身構えてしまう私(..;)
ADHDの夫はお金の手続きに関するミスが多く、年始から数えただけでもざっとこんな感じ。
(★は未解決案件です(;´Д`))
- 市税滞納★
- 年金滞納★
- 家賃滞納★
- 私のクレカからの謎の引き落とし(夫の何かの支払いが勝手に紐付いている・・・)★
- 銀行印ミス⇒諸機関の手続きのやり直し(多い・・・)★
- 息子の口座のお金が消える(ネットバンキングの操作ミス)★
- 児童児童手当が振り込まれない(なんで??)★
- 電気・ガス代滞納(滞納続きでガス会社に契約解除された・・・)★
- 振込先をうっかり間違える
- 水道代滞納
- コープ個配の支払い滞納・口座登録ミス
はー、未解決案件の多さよ!考えるだけで頭が痛くなる…。こんな状態の中で行われる「大切な話」っていったい何?また借金とか・・・?それはマジで勘弁よ・・・(ToT)
とにかく「どんなことが起こっても動じないぞ」という強い意志のもと、テーブルに着きます。
開口一番、夫はこういいました。
「いつも俺のミスに付き合ってくれてありがとう」
そして、
「帰り道にちょっと考えていたんだけどさ、もう30過ぎたし、これからはしんどい思いをして苦手と向き合い続けるのは辞めようと思う。」
Σ(*゜д゜*)!!!!?
「家族にも迷惑かけちゃうし、自尊心もどんどん下がる。苦手を克服するより得意なことをもっと伸ばしたい。今後お金の管理を1人で抱え込むのはやめるから、よりよい運用方法を一緒に考えてほしい。まずは地ならしとして、今までの問題を全力で解決する。そして、一からやり直したい。」
・・・おおおおお!!!!
それは私にとって、プロポーズなみの驚き発言となりました(//▽//)
夫はこの数年間、重大なお金のミスを繰り返してきました。光熱費の滞納は日常茶飯事、クレジットカードは解約となり、借金の返済に追われ、給与の差し押さえも経験・・・そのせいで転職もしました。
真面目な夫はそのたびに深く傷つき、自尊心がボロボロになるまで自分を責め続けてきました。これらの辛く悲しい日々は、夫の姿を間近で見てきた私にとっても心の傷となっています。
夫の状況を見かねて「お金の手続きがしんどいなら私がやるよ」と何度か打診したのですが、夫は頑として譲らず決まってこういうのです。
「今これを手放したら、本当にできなくなっちゃう・・・。自分に『できない』という烙印を押してしまうようで恐い。だからもう少し自分でやらせて。」
そんな夫が「苦手を手放す」と決意表明をするなんて…!考え方がガラッと180度変わってまるで別人💦いったい何が起きたんだろう??
私の変化が夫を変えた
夫の変化の原因は、他でもない「私自身」にあったようです。
「今までミスをすると『またはっさくに責められる』しかなかった。でも最近はっさくが変わってくれて、ようやく自分の味方だって思えるようになった。これからはもっと信頼していきたい。」
なんと、あれだけ頑固だった夫がこういってくれたのです(ToT)!!!
以前ブログで、ADHDの夫を受け入れるための心構えを書きました。
- 「課題の分離」を意識する
- 彼の「変わりたい」気持ちを尊重する
- 夫を信頼し見守る
- できたことをほめる
(詳しくは以下の投稿をお読みください↓)
gray-zone-family.hatenablog.com
夫がお金のミスをすると私はすごく不安になります。家計を共にしているため、それはある意味当然だと思います。ただ、以前の私はその不安な気持ちを夫にぶつけてしまっていました。そしてそのことが夫の自尊心を下げる大きな要因になっていたのです。
それに気づいた私は「自分を変える」と決意しました。
「私があなたのミスを責めるのは、私自身の問題だったみたい。今後はあなたのことを責めないように努力するから、あなたはあなたの問題とゆっくり向き合ってほしい」
その日から、私の修行が始まったのです。
【私の変化】
- 夫のミスに前ほど一喜一憂しなくなった(多少はする笑)。
- 不安な気持ちを夫にぶつけず別で発散できるようになった(深呼吸、Twitterでつぶやく、ノートに吐き出すなど)。
- 夫の心身の状態を前より気にかけるようになった。
- 自分の状態に敏感になった(夫にイライラ→疲れている自分を自覚)。
- 夫のできていないところにある程度目をつぶるようになった(わたしゃ知らん)。
- 夫を褒められるようになった。
- 些細なことでも「ありがとう」というようになった。
私の夢は、互いの凸凹を認め支え合い、できるようになったことを喜び合える夫婦になること。
ほんの少し意識しただけでも、こちらの思いは相手に伝わりやすくなるんだな。相手を変えたいなら、まずは自分が変わることが大切なんだと身に染みて思いました。
桜のつぼみが開き始めた今日この頃、我が家もそろそろ地ならしのときです。
ガタガタになった生活の基盤を再構築するために、まずは焦らず、2人で目の前の課題にじっくり向き合う時間をつくります。
おしまい!