こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私たちは発達障害グレーゾーンの凸凹夫婦。夫はADHD、私はASDの特性を持っています。
シリーズ【ASD妻がADHDの夫を受け入れるには】③
第3回の今日は「課題の分離」実践編!
ADHD夫のミスが引き起こした「未解決事件」に、ASD妻が課題の分離で挑んでみました。結論をいえば、課題の分離は本当に有効でした!
※過去記事を読みやすく加筆修正したよ☆
- 前回までのおさらい~ADHD夫のミスがしんどい私と「課題の分離」
- 我が家の未解決事件~宅配便がなぜか届かない?!
- 何度目かのミスを経て迎える「運命の週末」
- 「互いの課題を分離」し、負のスパイラルから脱却せよ!
- まとめ
前回までのおさらい~ADHD夫のミスがしんどい私と「課題の分離」
私には、ADHDの夫との生活の中で感じ続けてきた、ある葛藤があります。
ADHDの夫を受け入れたい!けどなかなか上手くできない・・・
この葛藤の根底には、凸凹夫婦の特性の違いから生まれる負のスパイラルがありました。
※詳しくはこちら↓
ASD妻がADHD夫を受け入れるには①~凸凹夫婦の「負のスパイラル」から脱却せよ!
そんな中出会ったのが、アドラー心理学の 課題の分離という考え方でした。
課題の分離=自分の課題と他者の課題を切り離し、他者の課題を切り捨てること。
- 「これは誰の課題なのか?」と考える
- 他者の課題に介入しない
- 自分の課題にも介入させない
※詳しくはこちら↓
ASD妻がADHD夫を受け入れるには②~アドラー心理学「課題の分離」
そして気づいてしまった新事実。
凸凹夫婦の負のスパイラルの原因は、課題の分離ができていないことだった!
私たち夫婦は長年、「相手の課題」を背負い込んでしまっていました。だからお互いがパンパン!トラブルのたびに「負のスパイラル」に陥っていたのです。
そこで私は決意します。
課題の分離で負のスパイラルから脱却する!
手始めに、今まさに起こっている我が家の「ある未解決事件」に、課題の分離で挑むことにしました。
我が家の未解決事件~宅配便がなぜか届かない?!
我が家では、年始からずっと未解決のまま頭を悩ませている問題があります。それは「宅配便が届かない事件」。
年始に購入したものがようやく今日来るはずだったのになぜか来ない。これで何回目?夫が日付指定を間違えたりで、行き違いばかり。夫の場合、手続きが多いとどこかでミスが出やすいので、郵便など運送会社を挟まず、自分の手で現物を運ぶのがよろしいかと。#ADHDあるある
— はっさく🍊ADHD夫を支える妻 (@grayzone_family) 2020年3月1日
年始にあるものを購入し、日付指定で家に送りました。しかしそれが数ヶ月経った今でも家に届いていないのです(;´Д`)
夫は以前からネットショッピングなどのトラブルが多く・・・
例えば、買ったつもりになってカートに入れたままだったとか、間違えて実家の住所に送ってしまったとか、支払いを忘れてしまい購入そのものが取り消しになってしまったとか・・・過去にも数々の珍事件がありました。
今回の原因は、夫が日付指定を間違えたからでした。今日届くはずだと思ったら、実は来週の今日だった・・・ということです(__;)チーン
こういううっかりミスは、誰にでもありそうですよね。でも夫のようなADHDの人の特徴は、同じミスを何度も繰り返すこと!
人は誰でもミスをするのは嫌なもの。それはADHDの人も同じです。本人はミスをしたら「しまった!」「次は気をつけないと」とひどく反省をします。それなのに次も、また次も・・・なぜか同じミスをしてしまうのです。
これは本人のがんばりとか意思の強さとかに関係ありません。自分の意思とは関係なくミスを何度も繰り返してしまう。これこそがADHDの人のしんどさなのです。
※不注意を連発するADHDの原因と対策↓
gray-zone-family.hatenablog.com
このようにミスを連発した結果「宅配便が届かない事件」が起こったのです。
日付指定を間違える
↓
届かない
↓
焦る!!
↓
日付指定しなおすが再び間違える
↓
届かない
頭ではわかっていますが、これが繰り返されると私はだんだんイライラしてきます。
見通しの立たない不安。夫のADHDは私のASDを刺激して止まない!
恥ずかしながら、この件で私たちは何度もいい合いをしています。お互いの弱い部分が刺激されて、もううんざりという感じ。
そしてそのまま、運命の週末を迎えます。
何度目かのミスを経て迎える「運命の週末」
週末、宅配便がようやく今日届く!というので2人でそわそわしながら待っていました。しかしまた荷物は届きませんでした。
夫を見ると、しくしく泣いています。そして、
いつもできなくてごめん
迷惑をかけて申し訳ない
と、泣きながらしきりに私に謝るのです。そのとき私はハッと気づいたのです。
ああ、これはマズい!また2人して「相手の課題」を抱え込んでしまっている・・・!
「互いの課題を分離」し、負のスパイラルから脱却せよ!
ここで私は、課題の分離を実践することにしました。
今の状況を冷静に分析すると、
あれ、なんだかすごくシンプル。あれもこれも~(>_<)!!ってなっていたけど、私の課題は「夫のミスにイライラする」ことだけだったのです。
よし、自分の課題にだけ集中してみよう。
べつに宅配便がこなくても死ぬわけじゃないし、永遠にこないことはないだろうし、そもそも夫のミスだし、夫は子どもじゃないし、私が手取り足取りする必要はないし、ていうか私は関係ないし、今日は読みかけの本を読みたいし、喧嘩すると疲れるし・・・。
あれ? 私は何にイライラしていたのかな?
自分の課題にだけ集中すると、相手に対する怒りの気持ちが不思議と和らぐのです。
今回は夫とケンカにならずに話ができそう!
その後、 しくしくと泣く夫にこんな言葉をかけることができました。
こちらこそ、しんどいときにいつも怒っちゃってごめんね。私に何かできることはない?
彼はポカンとした後(多分私に怒られると思っていた)こういいました。
あと1回だけ自分でがんばってみる。つぎ失敗したら、そのときははっさくにお願いする!
この日はケンカにならずにシンプルな会話が成り立ちました(゚´Д`゚)♡
課題の分離の威力はすごいです!!!
まとめ
今日は、【ASD妻がADHDの夫を受け入れるには】③実践編、我が家の「未解決事件」に課題の分離で挑んだ日のことをお伝えしました。
課題の分離はものすごく有効でした!
ADHDの夫といると不注意の連続で、私はハラハラドキドキ不安な気持ちになります。これは互いの特性の違いであり、すぐにどうこうなるものではありません。
これからも相変わらず夫のミスは続くし、私は私でイライラしたり不安になったりもするでしょう。そしてそのたびに、下のことを意識したいと考えています。
- 互いの特性の違いを理解する
- 「課題の分離」を実践する
- 彼の「変わりたい」気持ちを尊重する
- 夫を信頼し見守る
夫の「できない」を責めるのではなく、互いの凸凹を認め合い、できるようになったことを喜び合える夫婦になりたいです。
(^^)/