こんにちは。【ADHD夫を支える妻】はっさくです。
私たちは発達障害グレーゾーンの凸凹夫婦。夫はADHD、私はASDの特性があります。
以前、夫の抱える「困り感」を目の当たりにする出来事がありました↓

ADHDの夫を受け入れたい!けどなかなか上手くできない・・・
今日は【ASD妻がADHD夫を受け入れるには】①
ADHDの夫と向き合う中で感じる私の葛藤を分析してみました。
問題の根底にあるのは、凸凹夫婦の特性の違いから生まれる負のスパイラルでした。
※過去記事を読みやすく加筆修正しました!
夫のミスがとにかくしんどい!ASD妻の葛藤
夫にはADHDの傾向があり、日常生活で様々なミスを繰り返してしまいます。
夫はその度に自責の念にかられるようです。お金の手続きができないとか、忘れ物をしてしまうとか・・・全て自分が好きでやっているわけではないからです。
夫と出会った頃は、夫のミスが起こるたびにだただしんどくて、

なんてひどいことをする人なんだ

ミスをする方が悪い

夫はどうしてこうも私を困らせるのか
などと思っていました。しかし、最近は私の感じ方にも原因があると考えています。
私たち夫婦は、それぞれ異なる発達特性を持っています。すると「自分の特性が相手の特性を強く刺激する」ということがしばしば起こります。
※「特性の違い」こそが凸凹夫婦のケンカの原因。詳しくはこちら↓
見通しが立たないことへの不安が「怒り」へ
私はいつも、夫のミスがあると、自分の中の秩序が乱れ精神的に大きく揺さぶられます。その結果、このような言葉を夫にかけてしまいます。

ええぇ~!?どうして?(怒)

いつやるの?!(怒)

具体的には?(怒)

なんで今すぐやらないの?!(怒)
そう、まさに怒りの質問攻め!!(笑)
私にはASDの特性があり、突発的な出来事(夫のミスはまさにそれ!)に対して強い不安を覚えます。上の言葉は、夫のミスを責めたいというよりは、不安を今すぐ解消したいという焦りからくるものです。
このとき夫に求めているものは、課題解決への見通しです。
具体的には・・・

疲れているから明日の朝に確認するよ

昼までにはできると思う

先方には電話で聞いてみるよ

終わったらちゃんと連絡するよ
このように、When?やHow?を具体的に示してくれるだけでかなり安心します。
しかし、私の強い不安や焦りが「怒り」の形で表出されると、今度は夫が大きく動揺してしまいます。
凸凹夫婦の負のスパイラル
私の問い(怒り)に対して、夫はこういいます。

ちょっと待って・・・!

お願いだから責めないで・・・!

大きい声を出さないで・・・!
夫は聴覚過敏なので、私のデカい声がとにかくしんどいそうです。私としては、私の質問と夫の返答が全然噛み合っていないため、ますますイライラが募ります。
そして私の強い口調&質問責め(!)を受け、夫のミスはさらに加速。
こうして夫婦で負のスパイラルにハマり、抜け出せなくなってしまう。これが私たち夫婦のしんどさの原因です。
負のスパイラルの果てに…
このような状態は本当によくないと反省しています。なんとこの悪循環が、夫の自傷行為を招いてしまったことがあるのです。

どうせ俺はバカだ・・・

普通じゃないんだ・・・

俺なんて生きている価値がない・・・

死んだほうがいい・・・
泣きじゃくって自分で頭を何度も何度も殴り、自分を蔑み続ける夫。
夫が消えてしまいそうな気がして、強い言葉を放った自分自身をひどく後悔しました(゚´Д`゚)

何で私は大切な人をこんなにも追い込んでしまうのだろう・・・
そのときのことを考えると今でも胸が締め付けられます。

こういう事態に二度と陥らないために、まずは私が変わらなくては・・・!
そんな矢先、私の心に些細な変化をもたらす出来事がありました。
「出来なくてもいいや」という気楽さ
Twitter上で、あるADHD当事者の方とやり取りをさせていただいたときのこと。彼との会話の中で、負のスパイラルを脱却するための大切な気づきがありました。
- 自分を攻めるADHDの人ほど、ミスや先延ばしが起こりやすい。
- 「やらなきゃ」→できない→「自分はダメなやつだ」→落ち込んでやる気がなくなる・・・こうして負のループに陥っていく。
- 「できなくてもいいや」と軽く捉えることで、かえってできることが増える!
- ミスに対しては「気楽な姿勢」で接してもらえると救われる!
たしかにミスを繰り返しているときの夫は、視野が極端に狭くなっています。
落ち着いて自分を立て直すことができれば、ループにはまって泥沼化することもないのだろうけど、それができないからしんどいのだと。
私がすべきは、言葉で質問攻めにすることではなく、「出来なくてもいいんだよ」「大したことじゃないんだよ」という気楽な姿勢を示すことだったのです。

夫が気持ちを早く立て直すことができれば、私がとやかくいわなくとも自力で問題に向き合えるようになるのかもしれないな
そもそも、夫の問題にイライラしてしまうのは私自身の問題であって、夫にその不安や焦りをぶつける必要はないのかもしれません・・・

すると、課題は私自身の中にあるということか。夫のあれこれも工夫次第で捉え方を変えられるといいなぁ・・・
まとめ
今日は、「ASD妻がADHDの夫を受け入れるには」①として、ADHDの夫と向き合う中で感じるASD傾向の私の葛藤を分析しました。
「ADHDの夫のミスがしんどい」感情の根底には、凸凹夫婦の特性の違いから生まれる負のスパイラルがあり、ここから抜け出せなくなることで互いのしんどさが加速します。
負のスパイラルから脱却する近道は、妻である私自身が変わることです。

夫のあれこれに右往左往しない私になってやる!!!
さて、どこから取りかかったらいいのやら・・・
まずは「気楽な姿勢を示す」ことを、今後少し意識してみます!
(^^)/
******次回******
【ASD妻がADHDの夫を受け入れるには】②・・・アドラー心理学の「課題の分離」から夫婦関係をとらえ直します↓↓